農文協:茶大百科(全2巻)

「茶大百科」の企画・編集協力者より

武田善行(元野菜茶業研究所)

これまで茶の専門書や教養書はありましたが、生産者、茶商、研究者、技術員など茶業関係者から茶に興味のある一般の方々までを対象とした本格的な茶の総合書はありませんでした。このため茶業界の各分野で活躍している方々に加え、先進的な茶業経営者にも加わっていただき、茶の歴史から栽培、加工、流通、文化、効能などを網羅した日本版「All about Tea」を刊行することになりました。きっと多くの方々にお役に立つものと思います。

 

「茶大百科」を推薦します

柳澤興一郎(日本茶業中央会専務理事)

生産者が茶の流通や利用・文化を学び、流通や利用の側が作物としての茶や産地の状況を学ぶ。日本の茶産業の振興に必要な生産・流通・利用の連携にとって、本書は大きな力になると思う。

大石哲也(全国茶商工業協同組合連合会専務理事)

ペットボトルなど大量生産・大量消費のなかで、小売はリーフの専門店への脱皮が求められている。専門性を確立するためには生産現場との結びつきを強める必要があり、茶を商うものにとっても本書は大いに頼りになるだろう。

岩浅 潔(日本茶業技術協会会長)

最近、茶の研究者が減ってきているだけに、これまでの研究成果を実践的に総結集する本書は、豊富な事例とともに、次代の担い手への大きなプレゼントになるだろう。

清水 元(日本紅茶協会専務理事)

世界の茶生産量の約75%が紅茶。日本でも茶種の多様化のなかで国産紅茶の動きが活発になり、本書でも取り上げている。ティーインストラクターは1991年発足以1200名を超えたが、日本茶への造詣も大切で、その学習素材として本書を推薦したい。

高野實(全国茶生産団体連合会理事)

個性的な茶生産やブランド化などアイデンティティが一層求められている。茶生産者が自信と誇りをもって産地の新しい展開を推進するのに本書は大きく貢献してくれるにちがいない。

熊倉功夫(国立民族学博物館名誉教授)

日常生活に根付いている日本の茶は、政治経済、思想、芸術あるいは風俗などとも深く関わってきた。歴史や文化、現代の生産の状況など、茶の背景にある事柄を集成した本書を、日本の茶文化の継承・発展にむけた国民的な業績として推薦します。

大森正司(日本茶インストラクター協会副理事長)

「日本茶」に関するスペシャリストをめざすインストラクターにとって、この日本版「All about Tea」は、最高のテキストになるだろう。

下岡久五郎(農事組合法人・碾茶うじたわら京都府茶生産協議会会長 全生連専務)

我々生産者が本当に味わって欲しいお茶を提供する、そんな原点に立ち返ることが、ますます大事になってきたと感じている。本書はそんな生産者に、大きな励ましと、技術・経営のヒントを豊富に与えてくれるに違いない。