世界遺産を歩く親父 その1
春爛漫の熊野古道を歩いてきたのだ

熊野古道の入り口である

さて、一息ついて汗をぬぐったし、この石段を登ろうかな。
と、カメラバッグを担いで登り始める。
こういうときカメラマンと言うのはいいのだ。
チンタラチンタラ歩いても、被写体を探しているんだろうなと、そう思ってくれるはずだから。
誰がそう思うのかと言うと、それは自分なんだな。
要するに、自分に言い訳をしながら衰えた体力をゴマかしているのである。

深くうなずくご同輩がいるのを、私は厳しく知っているのだ。


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