書籍総覧
新刊
単行本
農業史・古農書
農政経済
社会・生活・自然
哲学・思想
全集
中国文化百華
世界の食文化
世界の食糧・世界の農村
食農問題全集
近藤康男著作集
小倉武一著作集
明治大正農政経経済名著集
児童書・絵本
世界の食事
中国故事民話
雑誌・定期刊行物
増刊現代農業
村落社会研究
映像・CD
※ 書名をクリックすると農文協ルーラルネット「田舎の本屋さん」の内容紹介ページが開きます。中国語版の書籍についてはメールでお問い合わせ下さい。
 農業史・古農書
 「陳農書の研究―12世紀東アジア稲作の到達点」  (1993/03発行)
   大澤正昭 著
 【解説】

 中国南宋時代初期に陳旉が著わした『農書』の研究。一万字余り、上・中・下の三巻からなるこの農書は、江南地方の先進技術を詳解した地域的農書の典型であり、中国農業史上特筆すべき内容をもつ。
 大半を占める上巻は、水稲を主とした狭義の耕種を概括的に扱い、家内労働力に照らし合わせた墾田、貯水や排水のための堰堤調整から、いかに時令に合致させ、丈夫な苗を育成し、中耕、施肥を進めるか、さらに収穫後の節食倹約までを記している。中巻は水稲耕作に適した役畜である水牛について述べ、下巻は桑の栽培から繭の収穫に至る養蚕について述べる。
 三部構成の本書は、『陳旉農書』の全体像と農業技術の考察を行なった「第部 基礎的考察」、『陳旉農書』の書き下し、現代語訳、解説と註解を施した全文訳解「第部 『陳旉農書』書下し・現代語訳・評註」、『陳旉農書』を翻刻した「第部 『陳旉農書』原文・校訂・出典註」からなる。
 「唐宋変革期」の経済的基盤となった農業生産力の発展・拡大の技術的・歴史的背景を探り、東アジア伝統農業の再認識、生産的行為の検証をめざした本書は、農業関係者はもとより、研究者の基本文献、参考資料として多くの示唆を与えるものである。(編集者より)

 【目次】
まえがき
第Ⅰ部 基礎的考察

一、中国農業史上における唐・宋時代
1 華北乾地農法の古典的完成と水稲作への影響
2 江南稲作の発展
二、『陳旉農書』の全体像
1 万国鼎「《陳旉農書》評介」について
2 『陳旉農書』の全体的特徴
3 考察
 ⑴ 陳旉自身の農業経営について
 ⑵ 本書の構成について
 ⑶ 陳旉の居住地「西山」について
三、農業技術をめぐって
1 土地利用について
2 農具について
3 肥料の種類について
 ⑴ 「土糞」・「火糞」について
 ⑵ その他の肥料について
4 施肥法について
5 耕地処理技術について
 ⑴ 秋・冬耕
 ⑵ 春耕・整地過程
 ⑶ その他の耕起・整地過程
 ⑷ 中耕・除草過程
6 稲麦二毛作について
7 その他の諸問題
 ⑴ 経営規模および雇傭関係について
 ⑵ 田種と稲の品種の関係について
 ⑶ 農業生産の「不安定性」について
 ⑷ 「善其根苗篇」の技術水準の評価について
小結

第Ⅱ部『陳旉農書』―書下し・現代語訳・評註

序 『陳旉農書』序(農書序)

巻上
 一、財・力について考えるべきこと(財力の宜篇 第一)
 二、地勢について考えるべきこと(地勢の宜篇 第二)
 三、耕起作業についてなすべきこと(耕耨の宜篇 第三)
 四、天時について考えるべきこと(天時の宜篇 第四)
 五、六種の作物についてなすべきこと(六種の宜篇 第五)
 六、居住の地について考えるべきこと(居処の宜篇 第六)
 七、施肥に関してなすべきこと(糞田の宜篇 第七)
 八、中耕・除草についてなすべきこと(薅耘の宜篇 第八)
 九、節約について考えるべきこと(節用の宜篇 第九)
 十、勤労の督励について考えるべきこと(稽功の宜篇 第十)
十一、農具についてなすべきこと(器用の宜篇 第十一)
十二、常々配慮すべきこと(念慮の宜篇 第十二)
附篇一、「祈報」の祭礼について(祈報篇)
附篇二、苗を立派に作ること(其の根苗を善くするの篇〔善其根苗篇〕)

巻中 牛説(牛説)
 一、養育と使役の際になすべきこと(牧養・役用の宜篇 第一)
 二、病気治療のためになすべきこと(医治の宜篇 第二)

巻下 蚕・桑業についての序(蚕桑の叙)
 一、桑の栽培の仕方(種桑の法篇 第一)
 二、蚕を孵化させるにあたっての方法(蚕種を収むるの法篇 第二)
 三、蚕を飼育する方法(蚕を育つるの法篇 第三)
 四、火の使い方と桑の葉の採り方(火を用うと桑を採るの法篇 第四)
 五、簇箔の法、繭の貯蔵法(簇箔・蔵繭の法篇 第五)

後序(後序)
洪真州後記(洪真州題後)
『陳旉農書』後跋(農書後跋)
(汪綱の跋)(汪綱跋)
〈参考〉朱抜の跋(朱抜跋)

第Ⅲ部『陳旉農書』―原文・校訂・出典註
『陳旉農書』の各種版本について
凡例
農書序

巻上
 財力之宜篇第一
 地勢之宜篇第二
 耕耨之宜篇第三
 天時之宜篇第四
 六種之宜篇第五
 居處之宜篇第六
 糞田之宜篇第七
 薅耘之宜篇第八
 節用之宜篇第九
 稽功之宜篇第十
 器用之宜篇第十一
 念慮之宜篇第十二
 祈報篇
 善其根苗篇
巻中 牛説
 牧養役用之宜篇第一
 醫治之宜篇第二
巻下 蠶桑敍
 種桑之法篇第一
 收蠶種之法篇第二
 育蠶之法篇第三
 用火採桑之法篇第四
 簇箔藏繭之法篇第五

後序
洪眞州題後
農書後跋
(汪綱跋)
〈参考〉朱抜跋
あとがき
英文目次
索引

 「中国古代農業博物誌考」  (1990/11発行) 
  胡道静 著 渡部武 訳
  

 【解説】

 胡道静は、石声漢とともに中国農業史研究の双璧とされる碩学。本書は、この中国古農書研究の世界的権威による中国の農書・農業科学史・博物誌・科学技術人物史研究の論考と随想を厳選、翻訳した論文集である。
 伝統的な中国考証学を継承するとともに、近代西欧で醸成された自然科学の方法論を自家薬籠中のものとし、独自の学風を形成した独自の学風を形成した著者の偉大な業績のなかから、日本の読者にとって関心がもたれ、かつ新しい知見がもたらされる珠玉の論考や随筆を、著者と深い親交のあった訳者が精選し、綿密かつ正確な訳業で紹介する。
 イギリスの著名な中国科学技術史研究家ジョセフ・ニーダム博士の「中国では古代において燦然たる科学上の成果があるのに、なぜ近代科学革命が達成されなかったか」という、いわゆる「ニーダム博士の難題」を解くヒントとなるような、広範かつ卓抜な論考と、その学問的姿勢は、読む者をして正襟させずにはおかない重厚なもの。
農業史、科学技術史研究者のみならず、広く江湖に薦めたい貴重な学問的営為である。 (編集者より)
 【目次】

凡例
学誼・学恩・学悃―『中国古代農業博物誌考』の序にかえて

第一章 中国古代の農学の発展概況と若干の古農学資料についての解説

第一節 主な古代農書に見られる伝統的農学の発展概況

一、先秦時代における土壌・物候・耕作・栽培などの学説の進歩―『禹貢』・『管子』地員篇・『夏小正』・『呂氏春秋』上農等四篇
二、耕作方法研究の進歩―『氾勝之書』
三、栽培技術研究の進歩―『斉民要術』
四、地力研究の進歩―『陳旉農書』
五、農具と農業機械研究の進歩―『東魯王氏農書』
六、園芸技術の研究―『種樹書』
七、野生食用植物の研究―『救荒本草』
八、多収穫作物と経済作物の普及の研究―『農政全書』

第二節 新たに発見された若干の重要古農学資料
A.文献資料
一、唐末・韓鄂撰『四時纂要』
二、南宋初期・温革撰『分門瑣砕録』農藝之部
三、南宋末・陳懌撰『種藝必用』と元初・張福撰『種藝必用補遺』
四、明・嘉靖年間編纂の農学資料彙編『樹藝篇』
五、清の道光初期に編纂された農業機械専門書『水車図説』
六、清の道光中期に編纂された松江地方水稲栽培学の専著『浦泖農咨』

B.考古発掘
一、淮北平原の新石器時代の炭化小麦粒
二、江漢平原の新石器時代の焼土中の籾殻
三、浙江省呉興銭山漾の古文化遺跡出土の植物種子
四、戦国時代の七雄諸国全域から発見された鉄製農具
五、洛陽地区の前漢墓に副葬された穀物貯蔵用陶倉および陶壷
むすび

第二章 上海図書館所蔵の稀覯本古農書について
一、元刊本『農桑輯要』の文化財的価値と学術的価値
二、水稲栽培の経験をまとめた『浦泖農咨』
三、『分門瑣砕録』農藝巻は『種樹書』の元祖であること
四、『稼圃輯』中の特殊資料
五、二種類の朝鮮古版本漢文農学著作
六、焦里堂の『毛詩』生物学記事考察手稿

第三章 石声漢手稿『輯徐衷南方草物状』題記

第四章 現存本『南方草木状』の評価をめぐって

第五章 釈菽篇―中国古代農民の大豆根粒についての認識

第六章 周氏族が栽培したアワの優良品種「粱」について

第七章 茭白(マコモ)はいつ、どこで改良栽培されたか

第八章 中国古代瓜類考

第九章 音楽が作物に及ぼした影響についての古農書の記録

第一〇章 山東地方の農学の伝統

第一一章 農学史上における沈括の功績
一、水利土木面での手腕
二、「淤田法」の全面的支持
三、両浙地方の農業水利の立案施工
四、園芸栽培の記録
五、耕作学方面の探究
六、むすび

第一二章 科学技術百科『夢渓筆談』とその著者沈括

第一三章 『天工開物』とその著者宋応星

一、宋応星とその時代背景
1 五回の科挙落第
2 『佚著四種』
3 科学文化発展の一時期

二、『天工開物』の内容・特徴・版本および海外への流伝
1 工学著作の伝統
2 『天工開物』著述の科学的態度
3 中国内における『天工開物』流伝の盛衰
4 各国語訳
5 研究の主要成果

第一四章 徐光啓の農業研究歴

一、徐光啓の生涯と学術・軍政面での活動
二、作物の導入実験―第一期農業栽培実践
三、「単種農疏」―第一期農業栽培経験の集大成
四、北方での水稲栽培―第二期農業栽培実践
五、『農遺雑疏』―第二期農業栽培経験の集大成
六、第三期農業栽培経験の集大成と『農政全書』

第一五章 徐光啓の著作の新発見と研究
一、徐光啓の軍事思想と辺境防備策の研究には広範な背景があること
二、『考工記解』には「工学技術は万学の根本なり」の考えが多彩に説かれていること
三、西洋数学の導入初期の著訳に新しい発見があったこと
四、『詩経』研究方面に深い足跡を残したこと
五、農学探究の苦難の道程とその重大な貢献について研究の余地があること
六、「南糧北輸」の局面の是正、京畿東部地域の水利振興提唱についての資料が多く発掘されたこと

第一六章 ニーダム博士と『中国の科学と文明』

第一七章 『古史辨』が一青年に与えた衝撃

第一八章 抄校諷誦六十冬―私の古典籍研究の歩み

胡道静主要著作目録
訳者あとがき
図版・表一覧

 「氾勝之書――中国最古の農書」  (1986/09発行)

  氾勝之 著  石声漢 編・英訳  岡島秀夫 訳 志田容子 訳

 【解説】

 中国最古の農書『氾勝之書』の本邦初訳本。中国古農書研究の世界的権威、石声漢による英訳本を見た訳者が、「現在、世界が直面している農業生態的な問題に指針を与えるもの」と翻訳した。英訳からの重訳であることや、訳者が中国農業史の専門ではないことなど、厳しい条件のもと、現地を訪れるなどの努力を重ねた労作である。
 今から二千年前、漢代華北における乾地農法を記したこの農書は、北宋初期に散逸、現在は『斉民要術』などに引用された三千字余りが伝わっているに過ぎない。だが、この三千字余のなかに、耕作原理や一二種の作物の栽培。また種子の選別・播種・栽培、収穫から種子の保存に至る細かな記載があり、中国古代の乾地農法の実態を知るうえで欠かせない貴重な資料となっている。
 冒頭に訳者が実見した山西省の黄土高原における農業が紹介され、本書の舞台となった華北乾燥地農業の実態が詳述されているほか、石声漢による解題「『氾勝之書』の簡潔な分析的考察」、『氾勝之書』原文、石声漢による英語訳も付されるなど、行き届いた編集がなされ、今も息づく中国伝統農業の世界を知り、永続的農業の未来を展望するための貴重な資料となっている(編集者より)

 【目次】

『氾勝之書』の日本語訳にあたって
石声漢「英語訳の序文」日本語訳

『氾勝之書』日本語訳

 1.農耕の基本原理
 2.播種の時期と方法の選択
 3.種子の処理
 4.作物の栽培法
  禾(アワ)
  黍(モチキビ)
  小麦
  稲
  大豆
  小豆
  麻(大麻)
  枲(カラムシ、苧麻)
  ヒョウタン
  タロイモ
  稗(ヒエ)
 5.収穫
 6.種子の選択と貯蔵
 7.浅い窪み(区田)法による栽培
  浅い窪み栽培とは
  禾と黍の栽培
  小麦の栽培
  大豆の栽培
  瓜の栽培
  ヒョウタンの栽培
  タロイモの栽培

 和訳者注

石声漢「『氾勝之書』の簡潔な分析的考察」日本語訳

 Ⅰ.農学者氾勝之と著書『氾勝之書』
 Ⅱ.『氾勝之書』の背景
  『呂氏春秋』の思想
  陰陽五行説と神秘性
  関中地方の自然環境
  農業生産重視の伝統
 Ⅲ.『氾勝之書』が扱っている主題
  (1)農業の基本原理
  (2)播種時期と作付すべき作物の予言
  (3)播種前の種子の処理
  (4)13の作物の栽培手引き
  (5)収穫
  (6)種子の選択と貯蔵
  (7)“区田”すなわち、浅い窪み栽培

 付録1 氾の本に用いられた度量衡の換算値
 付録2 紀元前3世紀以降つかわれた中国の暦日

『氾勝之書』原文

石声漢編訳『氾勝之書』英語訳

 「中国農業の伝統と現代」  1989/09発行)
  郭文韜・曹降恭・宋湛慶・馬孝劬 著  渡部武 訳
 【解説】

 本書は世界有数の歴史を誇る中国伝統農業の全貌を多角的に詳解した名著。中国農業科学院農業遺産研究室が取り組む国家プロジェクト、共同研究「中国伝統農業与現代農業」の成果に、大幅な加筆訂正を施した修訂草稿本の翻訳である。
 悠久の歴史と地大博物を誇る農業大国・中国。その中国農業史研究の総本山である中国農業科学院農業遺産研究室所蔵の膨大な史資料を駆使し、斯界の碩学を総動員して成った本書は、中国の伝統農業を思想・生態学・土壌学・育種学・農具および機械工学などの方面から総合的にまとめた恰好の中国農業通史である。
 たんに中国農業史研究の学問的成果としてのみならず、中国伝統農業のもつ永続的農業への有効な示唆に富む本書は、有機農業、パーマカルチャーなど、実践的な意味においても、有益な必読・必携の文献となっている。中国農業史に深い造詣をもち、厳密周到な訳業で定評のある渡部武氏が、日本語版のために新たに図表や写真を百余点を補ったほか、人名・書名・事項の索引を付して、読者の理解と検索の便を図っている。(編集者より)

 【目次】
凡例
まえがき
『中国農業の伝統と現代』(修訂版)日本語版のための序文

序章 中国農業のすぐれた伝統と中国式農業の近代化(郭文韜・曹隆恭・宋湛慶)

第一節 西洋式近代化農業の反省と中国式農業近代化の必要性
一、西洋近代化農業を揺るがすエネルギー危機
二、進む土地資源破壊
三、深刻な環境の汚染と破壊
1 大量の化学肥料使用による環境の汚染と破壊
2 長期にわたる大量の農薬使用による環境の汚染と破壊
四、単一栽培の危険性
五、労働生産性の向上とエネルギー効率の低下

第二節 伝統的中国農業の継承発展と農業の近代化
一、なぜ伝統を継承発展させるのか
1 農業生産と農業科学技術の歴史的継承性
2 農業科学技術の適応性と伝統の継承発展
3 農業技術の民族的特質と伝統の継承発展
4 分断できない歴史的伝統
二、中国農業のいかなる伝統を継承発展させるのか
1 中国の伝統的重農思想と農学思想
2 精耕細作の伝統の継承発展
3 土地の利用と涵養の結合
4 農牧結合と多角経営の伝統
5 自然資源の保護と生態系バランスの維持
6 豊富な品種資源の保護と活用
7 農業害虫防除の伝統の活用
8 農業水利の伝統の活用
9 伝統農具の利点の継承発展
10 各種の自然エネルギーの活用

第三節 中国式農業近代化に対する提言
一、外国の先進的経験を厳選して学ぶ
二、伝統農業の継承と改良
三、新しい研究成果を伝統と結合させる
四、農業の機械化と化学肥料・農薬の問題

第一章 中国古代の重農思想と農学思想

第一節 重農思想(郭文韜)
一、重農思想の萌芽
二、「農本思想」の発生と発展
三、衣食の根源論、重農貴粟論および農・工・商併重論
四、民本・食天思想
五、国家長久繁栄の根本

第二節 農学思想
一、「三才」論
二、自然克服論(人定勝天)
三、「三宜」原則
四、陰陽五行

第三節 農業経営思想
一、集約経営
二、多角経営
三、揚長避短
四、趨利避害
五、力を量って行なう

第二章 中国農業における精耕細作のすぐれた伝統(郭文韜)

第一節 輪作と混作
一、輪作の発生と発展
1 春秋戦国時代から魏晋南北朝時代にかけての中国北方輪作制の発展
2 秦・漢時代から隋・唐・宋・元時代にかけての中国南方輪作制の発展
3 明・清時代における中国南北の輪作制の大発展
二、混作制の発生と発展
1 漢代における混作の考案
2 南北朝時代の混作の理論と技術の初歩的発展
3 宋・元時代の混作の継続的発展
4 明・清時代の混作の大発展
三、中国古代の作付体系における問題点の分析と検討
1 中国古代の作付体系の三大特色
2 多毛作と優良種子の選別、合理的な栽培組合わせ
3 多毛作と多施肥、ならびに合理的施肥
4 水利灌漑と多毛作
5 「地に因りて宜しきを制す」と「力に因りて宜しきを制す」
四、多毛作のすぐれた伝統の継承発展
1 多毛作が農業増産に果たした役割
2 農業の近代化の中における多毛作

第二節 深耕細作と水旱耕作
一、深耕細作と三宜耕作
1 深耕細作のすぐれた伝統
2 「三宜」耕作のすぐれた伝統
二、北方畑作地帯の耕作体系
1 北方畑作における防旱耕作の基本
畎畝法(壟作法)
縵田法(平作法)
区田法(局耕法)
免耕法(目種法・肩種法・砂田法)
2 防旱耕法のタイプ
耕作回数および動土量による区分
耕作方式による四タイプ区分
耕土層の構造による三タイプ区分
3 防旱耕法のすぐれた伝統
少耕のすぐれた伝統
壟翻のすぐれた伝統
局耕のすぐれた伝統
輪翻のすぐれた伝統
4 古代の防旱耕法の歴史的限界
5 過去の経験の継承と改革
6 北方畑作地帯の合理的耕作体系の模索
三、南方水田地帯の耕作体系
1 三つの基本要素
水田の耕--耖体系
畑作のための整地排水
混作・二毛作における免耕播種
2 二つの要素の結合方式
-麦二毛作田の水田作と畑作の組合わせ
二期混作稲の翻耕と免耕の組合わせ
3 水田耕作のすぐれた伝統
水田作と畑作の組合わせ
翻転耕と免耕の組合わせ
免耕と耨耕の組合わせ
4 南方水田の合理的輪作方式の模索
5 水田耕作における自然の土壌膨軟化作用の利用
乾湿作用の利用
凍融作用の利用
凍融と曝晒の二重作用の利用
曝晒作用の利用
生物作用の利用

第三節 耕・耨の結合と中耕農業
一、耕耨結合耕作方式の形成と発展
二、中耕管理強化の歴史的変遷

第三章 中国古代の生物資源保護と生態農業の発展(郭文韜)

第一節 生物資源保護の伝統
一、生物資源保護の指導思想
二、生物資源保護の基本原則
三、生物資源保護の政策と法令
第二節 生態農業の発展
一、嘉湖地方の生態農業の発展
二、珠江デルタの「桑基魚塘」の伝統
第三節 農業資源破壊の過去の教訓
一、西北黄土高原地帯の開墾の教訓
二、南方水郷地帯の造田の教訓

第四章 中国古代の土地の利用と涵養のすぐれた伝統(曹隆恭)

第一節 豆-穀物、および糧食-緑肥作物輪作による土地の涵養
一、豆-穀物輪作による土地涵養
二、糧食-緑肥作物輪作による土地涵養

第二節 精耕細作と三宜耕作などの物理的手段による土地の涵養
一、耕作による土壌改良と耕土層の水・肥・気・熱分調整
二、親田法による計画的な土地の涵養

第三節 多施肥および合理的施肥等の生物化学手段による土地の涵養
一、肥料源の拡大と多施肥による土壌改良
二、無用の物を有用の物に変える
三、基肥を主にして追肥で補う
四、合理的施肥と「三宜」原則

第四節 地力常新とその評価
一、「用養結合」による地力常新
二、「用養結合」に対する国外の評価

第五節 すぐれた伝統「用養結合」の発展
一、作付の工夫と養地作物の増加
二、豆-穀物輪作と糧食-緑肥作物輪作を継承発展させる
三、多施肥による肥田の継承発展

第五章 中国古代の選種・育種のすぐれた伝統(曹隆恭)

第一節 農作物の選種・育種のすぐれた伝統
一、作物選種技術の発生と発展
二、耐旱・耐水・耐アルカリ・耐虫害品種の選育
1 耐旱品種
2 耐水品種
3 耐アルカリ品種
畑作物の耐アルカリ品種
水稲の耐アルカリ品種
果樹の耐アルカリ品種
疏菜の耐アルカリ品種
4 耐虫害品種
水稲の耐虫害品種
畑作物の耐虫害品種
疏菜の耐虫害品種

第二節 作物品種と作付・風土との関係
一、作物の品種と作付方式の関係
1、粟の早熟品種と二年三毛作制
2、水稲の早熟品種と多毛作の発展
3、再生稲品種の利用と二期作
二、「風土論」と異なる土地からの作物導入
1 「風土論」とは何か
2 「風土論」と作物導入の関係
3 南方作物の北方導入と北方作物の南方導入

第三節 果樹品種の選育伝統
一、実生苗繁殖
二、插木と移植
三、接木技術の発生と発展
1 砧木と接穂の選択
2 接木の時期と方法
四、嫁樹法による果樹の結実率向上
五、これまで選育された果樹品種

第四節 家畜・家禽の選育と優良品種の繁殖
一、優良母畜の人工選別法
二、適時の子羊選別
三、優良母豚の選別伝統
四、遠縁交雑による優良品種の培育
五、父畜と母畜の適正配分比率
六、家禽の選種とその雌雄適正配分比
七、家畜・家禽の優良品種
1 馬・牛・羊・豚の優良品種
2 鶏・鴨の優良品種

第五節 優良品種の海外伝播と伝統的選種方法の継承発展
一、中国の優良種家畜・家禽の外国に及ぼした影響
1 中国豚の優良品種とヨーロッパ豚の品種改良
2 中国産の優良種鶏・鴨の海外伝播
二、自国の選種・育種の伝統の継承発展
1 品種資源保護のすぐれた伝統
2 純粋系統種選別の伝統の継承発展
3 「提純復壮」と良種・良法結合の伝統

第六章 中国古代の農業水利の成果とその伝統的特質(宋湛慶)

第一節 農業水利建設の指導思想
一、「水」と「土」を治める
二、水害を水利に変える
三、水のあるところ水利あり

第二節 古代の代表的な農業水利建設
一、治水達成地域の農業発展
1 鄭国渠と関中地方
2 都江堰と成都平野
3 水利網の整備と太湖地方
二、灌漑によるアルカリ土壌の改良

第三節 農業水利建設の特色と伝統
一、水利と農業の緊密な結合
二、農具の代用としての水
三、中央集権政府による水利事業の総管轄
四、水利事業の規模と官営・民営の別
五、自然条件を利用した各種の水利灌漑
陂池

磳田と冬水田
井戸

第八章 中国古代の自然エネルギー利用のすぐれた伝統(宋湛慶)

第一節 自然エネルギー利用の成果と経験
一、畜力の利用
二、水力の利用
⒧灌漑用農具
⑵調製用農具
三、風力の利用

第二節 自然エネルギー利用の指導思想と伝統経験の継承と発展
一、自然エネルギー利用の指導思想
二、伝統経験の継承と発展
第九章 中国古代の農牧結合のすぐれた伝統(馬孝劬

第一節 農牧結合の伝統
一、北方農業地帯の農牧結合の伝統
1 「農を以て牧を興す」伝統
⒧農業副産物の利用と牧畜の発展
⑵牧草の栽培
⑶糧食作物と牧草の輪作
⑷動物性飼料「白虫」の人工増殖
⑸粗飼料と濃厚飼料の併用
⑹醸酵飼料の調製
2 「牧を以て農を促す」伝統
3 畜糞の利用と農業の促進
⒧牛の飼育と堆肥
⑵豚の飼育と堆肥
⑶羊の飼育と堆肥
二、半農半牧地帯の牧農結合の伝統
1 天然の牧草地
2 屯田と農牧
3 飼料作物の栽培と人工飼料基地
三、太湖地方の農桑牧漁結合の伝統
1 糧食油料作物・蚕桑・竹・果樹・牧羊・養魚の生態システム
2 農業・養蚕・牧畜・養魚の生態システム
四、珠江デルタの農牧漁結合の伝統

第二節 農牧結合の新発展と生態農業の興起
一、北方畑作地帯の「栽・養・加」結合の伝統
二、西北黄土高原地帯の牧草栽培と牧畜結合の伝統
三、太湖地方の農業・養蚕・牧畜・養魚・加工の結合
1 農業・養蚕・牧畜・養魚・加工の生態システム
2 糧食油料作物・蚕桑・蔬菜・豚羊の生態システム
3 栽培・養殖・加工の結合
四、珠江デルタの「桑基魚塘」の新展開

第三節 農牧結合と生態農業の展望
一、集約化農業地帯の農牧結合と生態農業
二、半農半牧地帯の牧草栽培業発展の意義
三、牧畜地帯の繁殖と農業地帯の肥育の結合

訳者あとがき(渡部武)
図版・表一覧
索引

 「中国大豆栽培史」  (1998/01発行)  1999年☆第5回APPA出版賞銅賞受賞作品!
  郭文韜 著  渡部武 訳
 【解説】

 本書は中国を起源とする大豆栽培や利用事例に関する歴史資料を網羅した『中国大豆栽培史』(河南大学出版社)の翻訳。著者自身による書き込み補訂版を底本とした決定版である。
 上下二篇からなる本書は、上篇において、栽培大豆の起源、および中国史上の大豆の品種資源・耕作方式・栽培技術・加工利用を研究考察する。下篇において、経・史・子・集における大豆に関する記述、および古農書・地方誌・医書・本草書・随筆・雑記・詩文に至る大豆関係記録を全面的かつ系統的に整理・解説した大豆百科である。
「畑の肉」と呼ばれ、醤油・味噌・豆腐・納豆と日本の食卓に欠かせない大豆。本書によって、その栽培のみならず、利用に至る歴史と知恵が、一人でも多くの人びとに認知され、活用されることを望みたい。(編集者より)

 【目次】
凡例
日本語版のための序文
金序(金善宝)
王序(王連錚)
はじめに

上篇 中国大豆栽培史

第一章 栽培大豆の起源

第一節 古代文献から見た栽培大豆の起源
1 后稷が豆を栽培したという伝説
2 荏菽・戎菽および山戎菽
3 「中国の種」か、それとも「戎国の豆」か
4 『周礼』と『逸周書』中の大豆の分布
5 『黄帝内経素問』中の五穀の分布
6 『准南子』中の「北方は菽に宜し」と「河水は菽に宜し」

第二節 出土文物から見た栽培大豆の起源
1 東北地方出土の大豆文物
2 華北地方出土の大豆文物
3 湖南・湖北出土の大豆文物

第三節 文献と出土文物から見た大豆の起源
第四節 大豆の江南地方への伝播
第五節 大豆の世界への伝播
第六節 栽培大豆の起源についての研究を続行していこう

第二章 大豆の品種資源

第一節 中国歴代の大豆のタイプと品種
1 先秦時代の大豆の生態タイプ
2 魏・両晋・南北朝時代の大豆のタイプと品種
3 元・明・清時代の大豆のタイプと品種

第二節 明・清および民国時代の地方誌に見える大豆の品種資源
1 東北地方の大豆のタイプと品種
2 黄河流域地方の大豆の品種資源
3 長江流域地方の大豆のタイプと品種
4 珠江流域地方の大豆の品種資源
5 雲貴高原地方の大豆の品種資源

第三章 大豆の耕作方式

第一節 東北地方の大豆の耕作方式
1 大豆の栽培方式
2 大豆の土壌耕作方式
3 大豆の施肥方式

第二節 黄河流域地方の大豆の耕作方式
1 大豆の栽培方式
2 大豆の土壌耕作方式

第三節 長江流域地方の大豆の耕作方式
1 大豆の栽培方式
2 大豆の土壌耕作方式

第四節 華南地方の大豆の栽培方式
1 大豆の栽培方式
2 大豆の土壌耕作方式

第四章 大豆の栽培技術

第一節 大豆の整地と播種
1 大豆の整地
2 大豆の播種

第二節 大豆の優良品種の繁育
1 種子用耕地の設置と優良品種繁育の開始
2 種子用耕地での種子栽培技術の発展

第三節 大豆の施肥と灌漑
1 大豆の施肥
2 大豆の灌漑

第四節 大豆の中耕除草
1 鋤早鋤小
2 深鋤勤鋤
3 兎絲〔ネナシカズラ〕の除去
4 尽くは治むべからず

第五節 大豆の収穫と貯蔵
1 大豆の収穫
2 大豆の貯蔵

第五章 大豆の加工利用

第一節 戦国から秦・両漢時代にかけての大豆の加工利用
1 主食としての大豆
2 豆豉と豆腐の創始
3 大豆の医療的効用
4 大豆と肥料・飼料

第二節 魏・両晋・南北朝時代の大豆の加工利用
1 豆鼓の加工法
2 豆醤の加工法
3 大豆飼料の利用
4 大豆の医療方面での利用

第三節 隋・唐・宋・元時代の大豆の加工利用
1 豆腐の普及
2 豆油の考案
3 各種の豆加工食品
4 牛馬の飼料としての食性
5 大豆と食療
6 大豆黄巻と生大豆

第四節 明・清時代の大豆の加工利用
1 豆腐と豆醤への加工
2 豆油搾り
3 飼料と肥料への利用
4 本草中の大豆

下篇 中国歴代大豆文献資料集萃

第一章 経・史・子・集中の大豆

第一節 西周より春秋時代までの文献中の大豆
第二節 戦国時代の文献中の大豆
第三節 両漢時代の文献中の大豆
第四節 三国・両晋・南北朝時代の文献中の大豆
第五節 隋・唐・宋・元時代の文献中の大豆
第六節 明・清時代の文献中の大豆

第二章 古農書中の大豆

第一節 戦国から両漢時代の農書中の大豆
第二節 三国・両晋・南北朝時代の農書中の大豆
第三節 隋・唐・宋・元時代の農書中の大豆
第四節 明・清時代の農書中の大豆

第三章 地方誌中の大豆

第一節 地方誌中の大豆品種資料
1 東北地方の大豆品種
2 黄河流域の大豆品種
3 長江流域の大豆品種
4 華南地方の大豆品種

第二節 地方誌に見られる大豆耕作栽培資料
1 東北地方の大豆の耕作栽培
2 黄河流域の大豆の耕作栽培
3 長江流域の大豆の耕作栽培
4 華南地方の大豆の耕作栽培

第四章 『内経』と本草書中の大豆

第一節『内経』中の大豆
第二節 本草書中の大豆

第五章 随筆・雑記および詩文中の大豆

〈附録〉大豆の起源、変遷およびその伝播
訳者あとがき
附表・附図
1 二十四節気表
2 中国の省および直轄市
3 関係史料成立時代一覧

 農政・経済

 「中国農村合作社制度の分析」  (2009/3発行)

  河原昌一郎 著 農林水産政策研究所 編
 「中国近郊農村の発展戦略」   (2004/10発行)200511回APPA出版賞銅賞受賞作品!
  今村奈良臣 著  張安明 著  小田切徳美 
 【解説】

 本書は、農山漁村文化協会創立60周年記念事業として実施され、中国河北省鹿泉市農業・農村発展計画の策定事業として完成し、中国の農業・農村関係者に向けて刊行された『中国県級市農村発展研究―河北省鹿泉市農業経済発展的戦略研究―』の日本語版である。
 鹿泉市は、首都北京と直轄市の天津を囲む河北省の省都石家荘市に属する県級市。中国農業科学院のモデル農村でもある。中国の国務院や農業部、農業科学院、河北省、石家荘市などの代表者からなる専門家委員会と、日本の計画作成チームによるこの調査報告書は、「農業は生命総合産業、農村はそれを創造する場」であるという認識のもとに行なわれた実態調査、部門別振興課題の追究、土地利用や農民組織の形成に至る膨大かつ綿密なものである。
 この報告書は、わが国の市町村レベルにおける農業・農村計画策定のうえでも有益であるとして、日本語版の発行が企てられた。農業・農村の行政関係者のみならず、農村リーダーなど、農業・農村にかかわる多くの人びとの指針、ヒントとなれば幸いである(編集者より)

 【目次】
日本語版への序文(今村奈良臣)
ごあいさつ(坂本尚)
序言(今村奈良臣)
河北省鹿泉市農業・農村発展計画作成委員会


部 本計画の基本理念と基本戦略

第1章 本計画の基本理念と基本戦略

 一、本計画の基本理念

 二、構想の背景と前提既存計画の批判的考察
1.上記農業・農村計画の戦略構想の特徴
2.既存計画の批判的考察

 三、農業・農村発展計画の基本戦略とその体系化・具体化

1.基本戦略の提起
「農業は生命総合産業、農村はそれを創造する場」という認識の再確立
「産業としての農業」の確立
「環境としての農村」の創造と安定的存立の課題
農業と農村経済の戦略的構造調整の課題
2.基本戦略の構図
3.基本戦略のポイント農政改革と農民組織の形成に全力を
農政改革の焦点
農用地利用調整の基本方向
行政機構と行政機能の改革の課題
新しい農民組織形成の推進

四、戦略の具体化へ向けて―第Ⅱ部~第Ⅴ部の分析との関連で―
1.農業構造とその地域編成
2.農業生産振興の共通課題
3.主な具体的対応策

部 鹿泉市農業の実態本計画策定の前提的認識

第2章  鹿泉市をめぐる農業内外条件

一、鹿泉市農業の概況-歴史的前提とその到達点-
1.鹿泉市農家経済の到達点全国及び河北省との比較
2.鹿泉市農業の展開概要
農業制度の略史-土地制度と農村組織-
農業技術の展開過程

二、鹿泉市農業の展開過程
1.伝統的な農業構造の実態
2.農業生産の変遷
3.農業生産構成の現局面1990年代の変化と現状

三、農外労働市場の展開と現局面
1.郷鎮企業の展開と現状
2.労働市場の現局面の特徴

四、農業内外条件の現局面-小括-

第3章 鹿泉市農業の地域構成

一、鹿泉市農業の地域構成

1.鹿泉市の自然条件による諸地帯
2.農業地帯別農業形態とその変化
3.農業生産の地域構成の現状

二、労働市場の地域性

三、小括

第4章 鹿泉市農業の先発事例

1.緑芳村園芸会社
2.鹿泉市畜産農場(鄧村畜産総合農場)
3.宜安鎮牛山経済溝
4.李村鎮水産養殖
5.鹿泉三鹿乳業有限会社
6.鹿泉紫藤葡萄団地
7.石家荘市盛大養豚団地
8.上寨郷粱荘村なつめ団地
9.河北鹿泉農特生態農業モデル農園

  鹿泉市農業の部門別振興課題

第5章 一般農業部門の現状

1.食糧作物
2.経済作物
3.果実

第6章 野菜の生産と販売組織の課題戦略部門(1)

1.鹿泉市野菜生産の歴史と現状
野菜生産の推移
野菜生産の地域的分布

2.鹿泉市を含む周辺地域の市場構造

石家荘橋西野菜卸売市場
鹿泉市市内の農産物市場
郷鎮の中核市
集落密集地の末端市

3.鹿泉市を含む周辺地域の野菜需給状況
野菜需給状況と域内産野菜の特徴
鹿泉市の野菜流通の現状と特徴

4.買い付け商人の役割
買い付け商人の実態
野菜の卸売と小売り
野菜の価格形成
買い付け商人の分類

5.野菜部門の振興課題
野菜の域内自給率の向上(露地栽培、ハウス栽培)
生産規模の拡大(品目別の団地整備)
品質の向上(特殊野菜の導入と通常野菜の品質向上)

6.野菜生産と野菜販売の具体的問題点
生産の問題
販売の問題
行政支援の問題

7.予想される将来の課題
新しい野菜需要への対応
遠隔産地、隣接地域との競争
「特殊野菜」と高品質野菜の関係

8.野菜の生産・販売戦略

第一段階=大規模野菜経営体の育成、産地型の卸売市場整備
第二段階=産地型の農家協同販売組織の設立
農業行政部門の役割

第7章 養豚部門の振興課題戦略部門(2)

1.養豚生産の現状と歴史

2.養豚生産の分布

3.養豚経営の類型と特徴
庭先養豚
養豚専業農家

4.工場型養豚――養豚業における農業産業化の課題

盛大養豚基地の概況と「盛大方式」
「盛大方式」の現状
「盛大方式」の意義

5.各類型の飼料利用状況

6.成豚の販売と流通
成豚の販売
買い付け商人と仲介者の実態
成豚の流通と豚肉の消費志向

7.食肉加工部門の現状
定点屠殺制度
食肉加工部門の現状
養豚経営の促進と加工部門の強化

8.養豚部門の振興課題
養豚業組織の設立
出荷ロットの拡大
加工部門の構築
定点屠殺制度の適正な運用
循環型農畜産業の構築

第8章 酪農の発展課題戦略部門(3)

一、鹿泉市における牛飼育の歴史

二、酪農部門の台頭と鹿泉三鹿乳業有限会社の歩み

三、鹿泉市酪農部門の現状

四、酪農部門の経営状況

五、「三鹿方式」の意義

1.村営企業の役割
2.行政村の役割
3.乳業メーカーと生産者の結合

六、酪農をめぐる新たな動向
1.乳業メーカーの動き
2.4万頭の増頭計画
3.酪農地域の拡大

七、市、郷鎮、行政村の酪農振興策

八、「三鹿方式」の普及と鹿泉市酪農部門の課題
1.組織の役割と推進体制の整備
2.技術的課題
3.農業生産の構造調整と飼料作物の推進
4.資金不足の解消と家畜保険の加入
5.今後の鹿泉市酪農の振興課題
乳業メーカーの新設と需要の増大
酪農地域の拡大と立地条件
糞尿汚染と環境問題

部 農政改革の基本課題土地と組織

第9章 鹿泉市農業における農用地利用調整の課題

一、農地利用の推移と現状
1982年の初期分配
1993年の再分配
1998年の請負期間の延長

二、農地利用調整の実態
1.利用調整の対象
2.農地利用の調整方法
3.請負費の水準とその理論
4.農地利用調整の地域性

三、農地利用調整の地域的特徴とその理論
1.調査対象村の兼業状況
2.兼業状況と農地分配方式の関連

四、高収益農業の推進と農地利用調整

五、農家間の貸し借りの実態

量的把握
貸し借りの範囲
貸し借りの条件
無償貸し借りの背景

六、農地利用調整の問題点
農地利用調整の制約
貸し借りの無秩序

七、農地利用調整システムの構築の課題
1.村農地利用調整協会の設立
2.農地利用調整組織の形態
3.貸借条件のガイドラインの制定
4.農家の動機づけ

八、残された課題

村農地利用調整協会と既存の村組織との関係
協会運営費の負担方法
作物別の契約期間、土地への投資の回収期間と補償
「農地請負法」への協会の運営方法の調整

10章 行政機能の改革と農民組織の形成

1.課題
2.鹿泉市における農業関連行政機関の現状
3.鹿泉市郷鎮段階の農業関連行政機関
郷鎮段階における農業関連行政機関の概況
大河鎮のケース

4.行政村段階の農業関連部門
行政村段階農業関連部門の概況
村民小組の現状
大河村のケース

5.民間組織(農民組織)の現状
6.鹿泉市農政推進体制の問題点
膨大な農業関連部門
脆弱な農民組織

7.鹿泉市における既存の村レベル組織と農業経営

村級レベル組織の役割
既存の村レベル組織の限界

8.農民の多様な組織化の可能性
鹿泉市における農民組織的な要素の出現
先発事例の類型と特徴
各類型の課題と展望
農民の多様な組織化の推進

9.行政機能の転換と農民組織作りへの支援

10.農民組織形成の前提的課題
農民組織と既存組織の関係
長期的視点と信頼関係の構築

部 専門家委員会陳錫文先生の講演抄録

一、  計画策定の背景として考慮すべき時代的特徴
1.経済体制の転換
2.農産物の需給関係の変化
3.WTO加盟

二、計画の内容に反映させるべき課題

1.発展の問題
2.発展計画として必要な中心的思想
3.構造調整の力の源泉
4.計画の目標

三、計画中に望む具体的論点

1.良好な経営体制と制度
土地制度
集団経済組織のメンバー
村レベルの組織
農民自身の専門組織

2.完成度の高い市場環境の創造
主要農産物の買付
農村資金問題
市場情報システムおよび規格・品質情報

3.科学技術進歩の促進
4.非農産業と小城鎮建設
5.WTOとの関係

 「杜潤生中国農村改革論集」  日中国交正常化30周年記念出版 (2002/03発行)

   杜潤生 著  農林中金総合研究所 編  白石和良 訳  菅沼圭輔 訳  浜口義曠 訳  阮蔚 訳

 「中国の食品産業-その現状と展望」 1999/12発行)
  白石和良 著
 「詳解中国の農業と農村―歴史・現状・変化の胎動」 1999/03発行)
  河原昌一郎
 「米産業の競争構造」
  伊藤喜雄 編著  伊藤忠雄 著  加瀬良昭 著  吉田俊幸 著  酒井富夫 著
  
 「中国農業必携―ワイドな統計、正しい読み方」  (1997/03発行)
   白石和良 著
 「中国農業白書激動の'79~'95」 (1996/12発行)
  中国農業部 著  菅沼圭輔 訳  白石和良 解説
 「農政改革の世界史的帰趨」  (1994/06発行 )
  今村奈良臣 編著
 「中国食糧需給の分析と予測」 (1991/02発行)
  劉志澄 主編 今村奈良臣 監修 菅沼圭輔 訳
 「八億の“農民”はいま―中国経済改革の混迷と曙光」  (1991/02発行)
  阪本楠彦 著
 「10億人を養う―詳説・中国の食糧生産」  (1989/09発行)
  シルヴァン.ウイットワー 著  余友泰 著  孫頷 著  王連錚 著  阪本楠彦 監訳
 「農業と工業の矛盾を克服する―中国社会主義の新たなる挑戦」  (1989/03発行)
  呉修 編著  張英華 編著  若代直哉 他訳
 「転換する世界の農業政策-アメリカ・EC・北欧・ソ連・中国他」  (1988/02発行) 在庫なし!

   川井一之 監修  農林中央金庫研究センター 編 

 「中国農業地理―社会主義下の農業地域計画」  (1984/08発行)
  劉世錡 著  近藤康男 訳  藤田泉 訳
 「社会主義下甦る家族経営―中国農政の転換」  (1983/07発行)
  近藤康男 編 阪本楠彦 編
 「現代中国経済論」  (1978/08発行)
  近藤康男 著
 社会・生活・自然
 「中国博物学の世界-「斉民要術」「南方草木状」を中心に」  (2003/09発行)
  小林清市 著
 「中国家庭医学」抗老防衰5つの知恵」  (2001/07発行)
   猪越恭也 著
 CD-ROM版「中国茶文化大全」(CD+解説書)」  (2001/09発行)   在庫なし!
   熊倉功夫 監修
  中国盆景の世界  (2000/09発行)
 「中国盆景の世界第1巻盆景」
 「中国盆景の世界第2巻花盆」
 「中国盆景の世界第3巻奇石」

   丸島秀夫 編  胡運か(馬華) 編 

 人間選書「夢破れる国日本-あなたの隣人は今」  (1994/03発行)

   唐濤 編訳著  高橋健 編訳著  佐藤美穂子 編訳著

 「モンゴル医学史」  (1991/10発行) 1992年☆第29回日本翻訳文化賞受賞作品!
   ソロングト.バ.ジグムド 著  ジュルンガ 訳  竹中良二 訳  丸山博・小長谷有紀  監修
 【解説】

 本書は、モンゴル語で書かれた『mongγol anaγaxu uxaγan-u tobci teüke』(モンゴル医学の簡単な歴史、内蒙古科技出版社)の翻訳。著者は内蒙古医学院のモンゴル医学基礎理論研究室主任として、研究とともに治療もする活動的な医師。西洋医学を学びながら伝統医学に目を向け、治療にとりいれている人物。
 モンゴル医学は、チベット仏教(ラマ教)とともにモンゴルに伝わった。インド起源のアーユル・ヴェーダが北伝してチベット医学となり、それがチベット仏教とともにモンゴルに伝わったもの。いわばモンゴル医学は「アーユル・ヴェーダのモンゴル版」である。熱帯インドのアーユル・ヴェーダの寒冷地適応としての変容を知るための得がたい資料でもある。
 本書は、諸部族統一以前の医学、チンギスハンの統一以後の医学、ラマ教伝播による変容と、モンゴル医学の発展・変化の歴史をたどり、それぞれの時期の特徴を分析・紹介している。日本語版には、新たに地図や図版・写真を補い、訳注を付して、農耕民族とは異質の、遊牧民の歴史や文化が理解できるように配慮されている。医学、歴史関係のみならず、民俗資料としても貴重なものである。(編集者より)

 【目次】
邦訳凡例
訳者の序
序文
序章


第一章 諸部族統一以前のモンゴル医学

第一節 古代モンゴルにおける衛生措置
1 住居の衛生
2 幼児の保健衛生
3 環境の保全
4 個人の保健衛生
5 飲食物の調理と衛生
6 婚姻制度
7 香料を焼いて住居の清潔を確保する

第二節 古代モンゴルにおける医薬の実態
1 モンゴルの医師
2 飲食による治療(食餌療法)
3 熱罨療法と灸療法
4 針刺治療
5 瀉血療法
6 疫病や伝染病に関する認識
7 薬物と処方に関する知識
8 救急処置と挫傷、刀傷の治療
9 助産婦
第一章のまとめ

第二章 民族統一以後の伝統的なモンゴル医学の形成

第一節 食餌、栄養療法
第二節 整骨、創傷治療などの外科的治療と解剖学的研究
第三節 重傷者の救急法
第四節 按摩療法(マッサージ療法)
第五節 セブス〈瑟博素〉療法、皮罨療法、臓罨療法
第六節 疫病と伝染病
第七節 モンゴル薬とその処方
第八節 医学理論の形成と発展
第九節 医薬の機構と規定
1 チンギスハンの医療の規定
2 元朝の医療制度
3 元朝の医療機構
4 薬物の経営管理
第十節 シャーマンによる医師業の兼任
第二章のまとめ

第三章 ラマ教伝播によるモンゴル医学の発展

第一節 伝統的モンゴル医学
1 伝統的な骨傷の外科的治療
2 整脳術と内臓挫傷の治療
3 伝統的な食餌療法
4 伝統的な罨法療法

第二節 『医経八支』と『四部医典』のモンゴルへの伝播
1 『医経八支』のモンゴルへの伝播
2 『四部医典』のモンゴルへの伝播

第三節 モンゴル医学における学派の形成とその特徴
1 モンゴルの伝統医学にもとづく学派
2 チベット医学にもとづく学派
3 近代モンゴル医学派

第四節 医学教育
第五節 基礎理論の体系化

第六節 薬物学と薬剤学
1 薬物学
2 薬剤学

第七節 臨床各科の発展
第八節 医療技術の発展
1 灸療法
2 瀉血療法
3 針刺療法
4 針灸の銅人
5 鉱泉、薬浴療法

第三章のまとめ

第四章 モンゴルの医学者とその著作

第一節 ロブサンダンジンジャルサンとその五冊の医学書
第二節 イシバルジュルとその五冊の医学書
第三節 ロブサンスルヘムとその医学書
第四節 アグワンバルダニマとその医学書
第五節 ゴンブジャブ公とその医学書
第六節 ミンロルジャンバルと『秘方の海』
第七節 イシダンジンワンジルとその医学書
第八節 ジャンバルドルジとその著書『美しき目の飾り』
第九節 ロブサンチョインピルとその著書『モンゴル医薬選編』
第十節 ゴウシゲとその著書『普済雑方』
第十一節 アグワンロブサンダンビジャルサンとその著書『万病に効く金色訶子の蕾』
第十二節 ユンダンマンランバとその著書『四部医典難解語選釈』
第十三節 ロンリゲダンダルとその三冊の医学書
第十四節 ジグムドダンジンジャムスとその著書『読者の喜び』
第十五節 ジャルサオドゼルとその著書『普済甘露剤手冊』
第十六節 その他の学者とその著作

解説 現代に生きるモンゴル医学(小長谷有紀)
訳者あとがき
図版・写真一覧
索引(人名索引・書名索引・事項索引)

 児童書「おじいさんの戦争は終わったか」 (1992/01発行)
   近藤泰年 著
 「医食同源 10億人の健康料理」  (1990/12発行)
   前田和子
  哲学・思想
 アジアと日本 平和思想としてのアジア主義」  (2007/03発行)

   李 彩華 著 鈴木 正

 「「自然」概念の形成史-中国・日本・ヨーロッパ」   (2002/08発行)
   寺尾五郎 著
 「奈良・平安期の日中文化交流」  (2001/09発行)

   王勇・久保木秀夫 編

 【解説】

 本書は「東アジアのブックロード」および「ブックロード―中日書籍交流のメカニズム―」という二つの国際共同研究プロジェクトの研究成果を集成したもの。
 遣隋・遣唐使による奈良・平安期を頂点とし、近世・近代に至る書物による中日の文化交流を研究テーマとする本書は、日本が中国の先進的な文化を移入し、受容・展開し、融合・独自化する過程、さらには逆に中国へ還流する事例などを、さまざまな時代や事例を検証することによって丹念に跡づけている。
 「ブックロード」は、いうまでもなく「シルクロード」に対応するもの。シルクに対応し、象徴されるものが物質文明であるとすれば、書籍に象徴されるのは精神文明である。西洋では消費されて終わるか、武器としてしか採用されなかった中国文明が、書籍を介して日本に移入された中国文明は、宗教・文化・民俗として深く根付き、成長し、花開き、実を結んだ。
 本書は、比較文化論として興味深い論点を提示するほか、グローバルな現代社会においても民族・宗教・国境を越えた交流のあり方、共同互恵の精神の重要性を提示するものとして注目すべきものである。

 【目次】

序 東アジア文明論
「ブックロード」とは何か(王勇)
ブックロードの検証方法(大庭脩)

第一部 日本文明の黎明期

《概説》書籍将来の伝説と史実(王勇)
平城遷都と法隆寺の道天平十九年『法隆寺伽藍縁起并流記資財帳』を読む(新川登亀男)
石川年足薨伝と大安寺文化圏『顕無辺仏土功徳経』奉請をめぐって(藏中しのぶ)
東アジアにおける「三経義疏」の流伝一隋唐時代のブックロードをめぐって(王勇)

第二部 漢詩文の還流圏

《概説》漢詩のネットワーク(王勇)
天台聖教の還流『参天台五臺山記』を中心に(村井章介)
伝空海筆南院切『新撰類林抄』断簡(久保木秀夫)
延暦の遣唐使に関する偽作詩をめぐって(後藤昭雄)
『錦繍段』とその周辺漢籍受容の一例として(堀川貴司)
中国文人が批評した江戸漢詩(徳田武)

第三部 和漢文学の融合

《概説》遣唐使後のブックロード(王勇)
渤海使と遣唐使平安朝文学とのかかわりから(田中隆昭)
平安文学に現われた美人像白い肌と体型を中心に(張競)
藤原道長の漢籍輸入と寛弘期日本文学への影響(岡部明日香)
『大鏡』高麗相人攷本のないブックロード(菊地真)

第四部 東西文明のはざま

《概説》東洋の伝統と西洋の刺激(王勇)
中国における日本関係図書について(王宝平)
近世における『天地瑞祥志』の利用と衰退(水口幹記)
東アジアの地誌学的伝統と世界像の形成(銭国紅)
宮沢賢治と『唐詩選』の関わり「北守将軍と三人兄弟の医者」に見る刺激源(王敏)

あとがき(王勇)
編著者・執筆者紹介

 「江戸・明治期の日中文化交流」  (2000/10発行)
  浙江大学日本文化研究所 編
【解説】

 本書は、中国における日本文化研究の拠点として知られる浙江大学日本文化研究所の創立10周年を記念して開催された国際シンポジウム「清朝における中日文化交流」の記録である。
 清朝は1616年から1912年にかけて、ほぼ300年続いた中国最後の王朝。日本では江戸初期から明治末年に相当する。この間、江戸期においては、水戸学の思想的淵源となり、延いては明治維新の遠因となった朱舜水をはじめとする亡命華人、あるいは江戸中期に勃興した実学・実証学の起爆剤となった考証学の移入など、中国からの思想・文化移入が重要な役割を果たした。一方、開国・維新と小回りの利く小国の利点を生かし、なりふり構わぬ西欧化の道を驀進した日本は、手の平を返すように兄事していた隣国をうかがう。こうした安定から激動の時代、そうした風潮をよそに真摯な文化交流がさまざまな形で営まれていた。それらの事例を多面的・複合的に検証した本書は、新たな日中両国の友好親善、文化交流のあり方を展望するものとなっている。

 【目次】

基調報告

近代における日中文化交流の黎明期―その調査・研究の概況―(佐藤保)
中国史上における日本研究の一分類―清末を中心に―(王宝平)

駐日外交官と日本

黄遵憲『日本国志』源流考―『芸苑日渉』との関連をめぐって―(王宝平)
黄遵憲の日本理解(張偉雄)
黄遵憲と宮島誠一郎の交友について(劉雨珍)
明治前期における日中文化交流に関する一考察―楊守敬と彫り師木村嘉平との関係をめぐって―(陳捷)

近代教育と日本

清末の日本留学生と民国初期の教育改革(田正平〔泉敬史訳〕)
清末の留日学生監督―浙江留日学生監督孫淦の事跡を中心に―(呂順長)
清末の遊歴官段献増の事跡について(孔穎)
清末の日本人教習―吉野作造を中心に―(銭昕怡)

中国人の日本観・その他

『日本一鑑』の諸伝本(中島敬)
清代雍正期官吏の日本観(松浦章)
王韜の日本観―『扶桑遊記』及び『郵便報知新聞』を中心に―(陳建平)
朱舜水と徳川光圀―忠義を重んずる二人―(楊洪鑑)
清代の中日文化交流―長崎と中日貿易及び文化交流―(雷慧英)
明治漢文界における清代文章学の受容―星野恒編・王韜評『明清八家文』について―(陶徳民)

「清朝における中日文化交流」国際シンポジウム日程
執筆者略歴
あとがき

 人間選書232 「中国史のなかの日本像」  (2000/09発行)

   王勇 著

 「晏陽初―その平民教育と郷村建設」  (2000/03発行)

   宋恩栄 編著  鎌田文彦 訳

 「東西文化とその哲学」  付「梁漱溟先生記念セミナー」講演集 (2000/03発行)

   梁漱溟 著  長谷部茂 訳

 「郷村建設理論」  (2000/03発行)
   梁漱溟 著  アジア問題研究会 編  池田篤紀 訳  長谷部茂 訳
 「戦後日本哲学思想概論」  (1999/11発行 )

   卞崇道 著  本間史 訳

 「戦後日本の哲学者」  (1995/09発行)

 鈴木正 編  王守華 編

 「東洋思想の現代的意義」 (1999/12発行 )

  黄心川 著 本間史 訳

 「安藤昌益―日本・中国共同研究」  (1993/10発行)

 農文協 編

  中国における日本思想の研究
 人間選書209  中国における日本思想の研究1  「日本神道の現代的意義」   (1997/11発行)
   王守華 著  本間史 訳
 人間選書221  中国における日本思想の研究2  「日本の近代化と儒学」  (1998/08発行)
   王家か(馬華)  著
 人間選書223  中国における日本思想の研究3   「日本近代思想のアジア的意義」  (1998/09発行)
 人間選書225  「東洋的環境思想の現代的意義―杭州大学国際シンポジウムの記録」  (1999/03発行)

    農文協 編

ホーム 活動の歩み  2008年活動  2009年活動  農文協  お問合せ
(c)2009 Rural Culture Association All Rights Reserved.