サツマイモ・サトイモ大事典

  • 発売日:2026年1月23日
  • 定価:24,200円 (税込)
  • ISBNコード:978-4540251467
  • 出版:農山漁村文化協会(農文協)
  • 判型/頁数:B5判 852頁

『サツマイモ・サトイモ大事典』とは

 昔からサツマイモとサトイモは輪作の組合せとして相性がよいといわれています。焼きいもや干しいもが人気のサツマイモ、地方在来品種がにぎやかなサトイモ、それぞれの原産来歴、生理生態から栽培の基本、品種、病害虫対策までを網羅しました。

 たとえば、カラー口絵ではこの本の次のような内容が写真でわかります。サツマイモは根がいもになりますが、サトイモは茎がいもになるといった、植物としての特性。サツマイモなら人気ダントツの「べにはるか」や「安納いも(安納紅など)」、サトイモなら「土垂」「セレベス」「大野在来」などの品種一覧。サツマイモは種いもから苗をとって植付け、サトイモは種いもを植付けてから土寄せをするといった、基本的な栽培の方法。さらには、栽培の途中で悩まされるサツマイモのおもな病害虫や生理障害の一覧など。

 近年は、サツマイモ基腐病、サトイモ疫病といった産地に甚大な被害をもたらす病気が発生しています。この本ではその発生生態から具体的な対策まで取り上げています。温暖化も問題となっており、気温の上昇と生育収量への影響やその対応についても収録しました。

巻構成

サツマイモ (p1~p560)


日本人とサツマイモ
サツマイモの起源と特性
生育のステージと生理,生態
サツマイモの品種生態と選択
サツマイモの機能性と利用
栽培の基礎理論
生育過程と基本技術
各地の作型と技術の特徴
障害と対策
当面する技術課題
精農家のサツマイモ栽培技術

内容の一部を紹介します。

いもの肥大

サツマイモは植え付けた苗の節から出た根がいもになる。写真は植付け30日後の根。肥大し始めている(写真:皆川健次郎)

新品種:みやあかり

肉色が濃い黄色の菓子加工用品種。西日本で加工用として栽培されている高系14号より多収。2023年育成。(写真:九州沖縄農業研究センター)

新品種:みちしずく

基腐病に抵抗性のある焼酎・デンプン原料用品種。普及品種のコガネセンガンより多収。2022年育成。(写真:九州沖縄農業研究センター)

ポット苗育苗

ウイルスフリー苗を増殖して苗を採る。種いも育苗より日数が長くかかるが、病気が減り、イモが揃う(写真:千葉県農林総合研究センター)

基腐病

収穫期の前に地上部が枯れ上がった畑。病徴は地上部から地下部の茎、いもへと進み、なり首側から腐る(写真:九州沖縄農業研究センター)

生理障害:条溝

いもの縦方向に溝ができて外観が悪くなる。高温乾燥で発生しやすい(写真:千葉県立農業大学校)

サトイモ (p561~p815)


サトイモ=植物としての特性
生育のステージと生理,生態
サトイモの品種生態と特性
生育過程と基本技術
障害と対策
精農家のサトイモ栽培技術

内容の一部を紹介します。

いもの着生

種いもを植え付けると、種いもから出た芽の基部(茎)が肥大して親いもになり、そこに子いも、孫いもがつく(写真:皆川健次郎)

子いも用品種

親いもは小さく、子いもや孫いもが多い。ホクホクタイプ。親いもは食用に適さない。写真は石川早生。ほかに土垂など(写真:鈴木健司氏)

親子兼用品種

親いもの肥大がよく、子いもや孫いもも肥大する。いずれも食べられる、ぬめりタイプ。写真はセレベス(写真:鈴木健司氏)

親いも用品種

子いもや孫いもが肥大せず、親いもだけがよく肥大する品種。ホクホクタイプ。写真は筍芋(写真:鈴木健司氏)

土寄せ

子いもの肥大始めにウネ上に土を寄せる。写真は愛媛県の全期間マルチ栽培で、乗用管理機で行なう様子(写真:愛媛県農林水産研究所)

水田栽培

水田で湛水して育てる。増収するほか、連作も可能になる。鹿児島県で考案。(写真:鹿児島県農業開発総合研究センター)