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カラーページ 伝統農法で利用されてきた落ち葉 80歳過ぎても、山の落ち葉で腐葉土づくり 生ごみで堆肥づくり 堆肥をマルチのように表面におく きのこが生える畑は作物がよくできる、病気がでない 団地の落ち葉で堆肥づくり 土ごと発酵に利用する中熟堆肥
生ごみ・落ち葉 土のう袋で堆肥づくり …… 門田幸代 えさは野菜くずなど生ごみ 木製ミミズ箱で極上コンポスト …… 関野てる子 生ごみコンポストは一年中つくれて低コスト …… 佐久間 いつ子 図解(原図 貝原浩)
有機物マルチに割り肥に 畑に欠かせないカヤ堆肥 …… 大坪夕希栄 コンポスト容器のじょうずなつかい方 …… 松崎敏英 発酵堆肥枠 生ごみ・野菜くずで土づくり …… 西村久枝 図解 枯れ草やわらで堆肥つくり/腐葉土のつくり方 武蔵野の雑木林が生み出した土と水の循環 …… 松本富雄 黒ボク土は縄文人がつくった …… 竹迫紘 イチョウの葉で堆肥づくり …… 清水昇
堆肥―基本のつかい方 …… 藤原俊六郎・加藤哲郎 植え穴だけの根まわり堆肥のすごい力 …… 水口文夫 堆肥をすき込まず表面に ブドウ 堆肥マルチ+草生で砂地畑でも収量安定、減農薬 …… 齊藤隆 露地野菜 不耕起+堆肥マルチに挑戦中 …… 吉廣哲也 抑制キュウリ 堆肥マルチ+黒マルチで増収 …… 京啓一 カコミ 未熟堆肥のガス害は心配ない? 堆肥マルチと割竹が重粘土の畑をフカフカにする …… 編集部 中熟堆肥を表層での土ごと発酵で活かす …… 編集部 菌類と放線菌について考える …… 本田進一郎
虫入り堆肥で野菜の生育抜群 …… 新島溪子 コーヒーかす堆肥でりんごづくり …… 編集部 廃鶏・廃牛を生かして生ごみから良質堆肥を生産 …… 編集部 図解 45日でできる安心堆肥づくり …… 編集部 (原図 トミタ・イチロー)
コンテナを利用すれば堆肥の切り返し不要 …… 鈴木睦美 施設園芸・花卉・露地野菜・植木など 作物ごとにブレンドした堆肥がひっぱりだこ …… 西村良平 牛糞+鶏糞の混合堆肥で、野菜直売所も大盛況 …… 編集部
メッシュバッグ方式で切り返し不要、悪臭なし …… 戸田辰男 カコミ メッシュバッグはアンモニアの揮散を防ぐ …… 渡辺千春 遮水シート利用の低コスト堆肥化施設 …… 三上隆弘・須藤純一 カコミ 排汁を出すための堆肥舎 戻し堆肥の敷料で牛の病気が減る …… 畠中哲哉・伊吹俊彦 簡易曝気装置で尿をにおわない液肥に …… 澤田寿和 発酵床なら糞出し不要、豚も健康 …… 姫野祐子 カコミ 牛糞+豚糞+発酵床で良質堆肥 …… 西村良平
堆肥化の原理と方法 …… 羽賀清典 カコミ 悪臭を抑える方法 …… 福森功 堆肥の腐熟度判定法 …… 藤原俊六郎 有機質肥料等推奨基準(民間基準)による堆肥等の品質基準 素材の性質 家畜糞尿 …… 原田靖生 おがくず …… 豊川 泰 もみがら …… 松村昭治 おから、コーヒーかす、バーク、チップダスト、せん定枝葉、わら、山野草、大豆稈、米ぬか、廃白土 …… 本田進一郎 カコミ ケイ素は作物の抗菌活性を強化する …… 渡辺和彦 前川和正 堆肥と腐植 …… 青山正和
編集後記 私が子どものころ(60年代)、山村でもすでに堆肥づくりはすたれていた。農耕馬は耕うん機に代わっていたし、下肥を畑にまいてはいたが、大切な肥料というよりは「廃棄」に近い扱いであった。どこの家でも、下肥の汲み取りは年配の女性の仕事で、子どもの私たちは、桶の底がぬけたとか、ひっくりかえしたとか、そんな話をしては、「前近代的な風習」を嫌っていた。そして、水洗トイレや「化成」が、衛生的で科学的な方法だと教えられた。このようなことは、現在でもそんなには変わっていないと思う。 堆肥のことを調べていて感じるのは、堆肥は歴史が古く、人類の生存に大切な存在であるにもかかわらず、わからないことが多い(研究も少ない)ということである。微生物が有機物を分解する仕組みや、有機物が土壌や作物に与える影響なども、詳細にはわかっていない。たとえば、「きのこが生える畑では作物に病気がでない」という事についての論文など、いくらさがしても見つからない。有機がよくて化学肥料はだめ(あるいはその逆)ではなくて、それぞれの意味を生産者も消費者もちゃんと理解できるようにすることが大切と思う。 (本田進一郎) 環境諸法が整備されて、畜産農家の糞尿はもとより、可燃ゴミの30%前後を占めるといわれる生ゴミ、食品企業が排出する粕類や廃棄物、街路樹の剪定枝などをリサイクルすることが求められるようになった。これまで焼却、委託処分、投棄されてきたが、投棄場も限界となっている。2001年1月から施行された「循環型社会形成推進法」にのっとって資源循環を実現するため、未利用資源の有機物の堆肥化が求められている。また、市民農園やガーデニングが広がる中で、自分で堆肥をつくる市民も多くなってきた。 しかし、十分な情報や知識がないために、良い堆肥ができなかったり、高コストになっていることが多い。本書は、堆肥の素材の選択、その堆肥化と利用をめぐる『現代農業』誌や『農業技術大系』、単行本などから記事を厳選して、堆肥づくりからその利用までをまとめたものである。家庭菜園を楽しむ方々からプロ農家の方々に応える内容になっていると思う。是非ご活用いただきたい。 (松本学) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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『堆肥 とことん活用読本』 畜産廃棄物、野菜残渣、剪定枝、生ごみなど、身近な廃棄物を何でも活用。堆肥施用の意味、素材の特性、堆肥の作り方・使い方、優良事例まで、「現代農業」で蓄積した農家の知恵を集大成。 [本を詳しく見る] |
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