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第1回 手ぶれを防ごう デジカメはフィルムのカメラと違って、撮影した画像をその場ですぐに確認できるし、フィルム代やプリント代がかからない便利な道具だ。すごい勢いで普及し始めているが、きれいに撮影できなかったり、意味不明の写真になってしまうことも多い。 デジカメの選び方 次の基準に適合したカメラを選ぶ。 コツ1 液晶モニターは使わない ほとんどの人が液晶モニターを見ながら撮影しているけれども、次の理由で使わないほうがいい。 コツ2 カメラの構え方 写真をごらんいただきたい。小さなカメラを構えるときでも、両脇をしっかりと締めて、ファインダーを顔にしっかりと近づけて撮影しよう。これはカメラブレを防ぐコツである。オートフォーカスになってからピントは合っているのだけれども、カメラブレによる「ピンボケに見える」写真が激増した。ボケを防ごう。 ※画像をクリックすると拡大表示します。
コツ3 三脚を使う がっちりした重たい三脚がいいのだが、そこまでの物を購入することはない。しかし、おまけについてくるようなものは避けたほうがいいだろう。金額で言うと、デジカメ本体価格の30%程度のものでいい。できるだけ余計なレバーのついていない、写真のような「自由雲台」が使いやすい。 写真のようにカメラを取り付ける運台は、レバーひとつでぐるぐる動く自由雲台が使いやすいだろう。コツ4 三脚のエレベーターを正しく使う 三脚の便利な機能のひとつに、「エレベーター」がある。くるくると回すだけで、カメラの高さを調節できる。けれども、このエレベーターは正しく使わないと、カメラブレの原因となるので注意しよう。 まず、三脚の本体の脚の部分は、被写体の高さに応じて、大まかに決める。エレベーターは、あくまでも微調整にだけ使うようにしよう。写真のように15cm内外で使うのが理想だ。 ※画像をクリックすると拡大表示します。
レフ板の効果 レフ板とは、光を反射して陰の部分の光を補うために使う板。この写真はレフ板のあるなしを比較したものだ。レフ板を使わないと影の側が暗く写ってしまうけれども、レフ板を使うと暗い影の部分に光が回ってメリハリのきいた写真になるのがわかるだろう。レフ板一枚で、お手軽にかっこいい写真を撮影することができるのだ。かかる費用は、1000円以内だ。 ※画像をクリックすると拡大表示します。
レフ板のつくり方 ホームセンターなどに売っている発泡スチロールの板でも作れるが、白い画用紙やケント紙を二つ折りにしてもOK。二つ折りにする理由は、半開きにすれば、誰かにレフ板を支えてもらう必要がないからだ。
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