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Ruralnet・農文協食農教育2002年3月号

食農教育 No19 2002年3月号より

次号予告 『食農教育』5月号(20号)2002年4月12日発売

特集 「情報教育は〈食と農〉で(仮題)

 情報教育は単なるパソコン操作の学習ではない。自ら課題をもち、調べて、まとめて、発表する能力を高めることが大切だ。直接体験をとおして、広く深い課題を与えてくれる食と農はそんな情報教育に最適。バケツ稲の交流学習から、地域の未来への提言まで、4月からすぐに始められるテーマとサイト情報を提供します。

●図解 教材研究 まるごとお米
遊び、栽培の工夫、観察、御田植え歌から算数まで、すぐに役立つ情報満載。


編集室から

▼4月から本格的に始まる総合的な学習の時間。さまざまな壁に突き当たることだろう。そんなとき今号は役立つ。たとえば、子どもたちがテーマに乗ってこないときどうするか。教室であれこれ悩むより、そのテーマを体現する地域の人と会って話を聞いてはどうか(56頁参照)。教師自身が「総合」で、ワクワクする学びができれば、しめたものだ。(松田)

▼イネづくりに取り組む学校は多いが、種まきをして苗から育てている学校は少ない。いま農家や農協からいただく苗は、たいてい田植機向けに育苗箱で育てた稚苗で、手植えにはあまり向かない。プランターに水をためる方法で育てた成苗はがっちりしていて、分げつも十分。田んぼでなく、バケツやトロ箱で育てるときも苗はぜひこの方法で(86頁)。(阿部)

▼佐野美津男の『子ども学』という本に観派と像派の話が出てくる。観派は自分の過去と照らし合わせながら、まず子どもを観る。像派は子ども像を一方的に押し付ける。柏倉先生は「あっ、わたし、像派です」と言ったけど(19頁)、自分も含めて世の中ほとんど像派なのかもしれない。自閉症と呼ばれる人たちのほうがよっぽど観派か? とも思う(145頁)。(伊藤)


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