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Ruralnet・農文協食農教育2002年1月号

食農教育 No18 2002年1月号より

次号予告 『食農教育』3月号(19号)2001年2月12日発売

特集 「総合」で教師はどう変わったか(仮題)

 「子どもの成長」はよく語られますが、「教師の成長」が語られることは少ないようです。  総合的な学習の時間の移行期を振り返って、一人ひとりの教師がどこで壁に突き当たり、いかにしてそれを乗り越えていったのか――エポックとなった出来事を中心になまなましく語っていただきます。

●サブ特集 図解 成功するバケツ稲 苗つくりの秘訣


編集室から

▼自然がない、昔の建物がない、古い住民がいない、「ないない尽くし」の都会の学校で、地域を探究する学習はできるのか? 普段飲んでいる水道水(50頁)、近所のお店のゴミ(44頁)、スーパーの有機野菜(38頁)などの身近に「見える」モノ・コトから、いつもは「見えない」関係が見えてくる。その関係のなかに、地域の本質がひそんでいる。(松田)

▼「総合」の学習の一環として育てた鶏を食べようとした秋田県の小学校が、保護者の批判を受けた教育委員会の指示で中止したという記事(朝日11月14日付、19日に続報)が学校関係のメーリングリストなどで論議を呼んでいる。子どもたちや保護者と事前にどのような話し合いを行なうか、反対があったらどうするか、食と農を取り上げるうえで常に直面する問題として、じっくり考えてみたい。(阿部)

▼こういう人を「おらが村の先生」と言うんだな。車で町を移動するごとに、道行く人に声をかけたり、かけられたり。「はじめは教室でしたが、私が転勤したんで、タガメっ子くらぶの活動拠点はもっぱら山下君宅となりました」と笑う桑田先生。タガメをとおして里の自然を守る教師と子どもたちの活動が今、世代を超えて地域の農家をも巻き込んだ動きとなっている(106頁)。(伊藤)


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