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Ruralnet・農文協食農教育2001年11月号

食農教育 No17 2001年11月号より

次号予告 『食農教育』1月号(18号)2001年12月12日発売

特集 校区探検の技術(仮題)

 「総合的な学習の時間」の決め手は、校区探検によって、的確なモノ・ヒト・コトに出会うこと。都市的な地域では自然とくらしとのつながりは見えにくいものですが、スーパーマーケットの野菜やゴミのゆくえ、水道のもとを訪ねることで、くらしの背後にある自然と人に行き着くことができます。このほか、手仕事の達人や川、特産物、木、道など、校区探検でキーとなるモノ・ヒト・コトに出会うための目のつけどころを具体的にアドバイスします。

●サブ特集 図解 たのしむ・くらべる 正月の食べ物と遊び


編集室から

▼体験学習旅行を行事に組み入れたが、準備する時間が足りない、どうするか。軸になる本を1冊選び、子どもたちが自主的に読み込むことで、体験の意味を深めた学校がある(34頁)。また、基礎資料を用意することで子ども自身に計画を立てさせて、余分な手間をかけずに栽培学習を進めた学校がある(58頁)。子どもの能力を信頼すると、総合的な学習は楽になる。(松田)

▼9月号の『家族もびっくり自由研究』でセミのぬけがらについてのユニークな研究を発表した千葉県沼南町の小6杉野慧さん。杉野さんの家では決まった小遣いでなく、梨の選果に作業賃を払い、カブトムシをフリーマーケットで売るなど、自分の裁量でお金を稼いできたという(128頁)。お金を稼ぐことを通した子どもの成長――学校でもヒントになりそうですね。(阿部)

▼農業少年なんて言葉があるのか知らないが、久後拓磨君はまさにそれだ。春、朝5時起きで亡くなったおじいちゃんが残してくれた竹の子を掘り、田植えの日は4時半起きで誰よりも早く苗箱を運ぶ。「手伝ってもらうというより、追い立ててもらうという感じだ」とおばあちゃん。取材にも気持ちいい受け答え。「いや、まいりました」というほかない。(28頁)(伊藤)


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