世界遺産を歩く親父 その1
春爛漫の熊野古道を歩いてきたのだ

帰り道

なんとでも言っていただいて結構である。
帰り道も当然歩こうと思っていたのである。往復をきちんと歩いてこその那智大社へのお参りである。
そんなことは当たり前なのだ。
しかし、駐車所に止まっている路線バスを見てふと考えた。
誰も乗っていないのである。
ということことは、わたくしが乗ってあげなければ、このバスはただカラで走るということである。無用に燃料を消費することになる。それは地球環境にとって極めて厳しいことではなかろうか。
と、まあ、そういう風に考えたのだ。
で、当然わたくしは地球環境をきちんと守りたいなあと思って生きているわけだから、このバスに乗らなくてはいけなかったのだ。
決して、帰り道をラクしたいなどと思ったのではないことをきちんと申し上げておくのだ。

こうして、短いけれど世界遺産熊野古道の旅が終わったのである。

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