食農教育 No.70 2009年9月号より
大郷町立粕川小学校での籾摺り。奥平先生は、ドングリを食べるときにも、この方法でカラを割っているとかすり鉢・ボールより5倍速い!
板でこすって籾を摺る
稲作体験の本をみると、脱穀した籾は、すり鉢に入れて野球ボールでこすると籾殻がはずれる、と書いてある。しかし、これがなかなかたいへん。「ぜんぜん作業がすすみません! 実際、昔の人はどうやって籾摺りしてたんですか?」という問い合わせが編集部にもよく寄せられる。
そこで、ぺットボトル稲を15年以上実践している宮城の奥平大和先生(2009年5月号)に聞くと、「いや、簡単ですよ。籾を板と板にはさんで転がすと籾殻が割けて玄米ができますよ。稲作がはじまったころの人も、きっとこうしてたんじゃないですか?」とのこと。さっそく、簡単な実験で試してみた。
■8ひとつかみの籾を、すり鉢と、板摺り、両方のやり方で、1分間籾摺りしてみる
すり鉢と軟式ボール 板と板1分後 籾殻がはずれた玄米(古代米)を50粒ずつのかたまりで並べてみた
154粒(すり鉢と軟式ボール) 877粒!(板と板)
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