日中韓農業技術交流に参加して

     

                               中澤 由幸

 

今回参加して、大きな収穫が、3つありました。

一つが、日本にまだ私が知らない技術を持ち、農業の発展に活躍されている技術者と、知り合うことが出来たこと。

二つ目が、中国の目覚しい発展の様子が予想以上だったこと

三つ目が、産業としての農業の可能性の大きさ

一つ目の独自の農業技術を持った日本の農業者と知り合えたことですが、どなたも本当に作物、家畜を愛され、消費者を思い農業に専念されている方、また独自の根からの吸収理論を構築され、それにあった有機肥料の開発、製造をされている方。どなたを見ても素晴しい方ばかりで、今後私も学ばせていただきたい方ばかりでした。

二つ目の目覚しい発展ですが、今も開発、建設が衰えないで進んでいます。東洋一の酢の工場そしてその廃物の堆肥化、将来乳牛を1500頭に規模を拡大する計画の酪農と乳業プラント、どれをとっても規模、設備は、最新のものを取り揃え経営されていました。

世界から最新の技術を取り入れて設備投資をされているのがよくわかります。

しかし、酢の工場の堆肥が、10年後にその価値を維持するのには、まだ技術開発が必要になってくるような気がします。また酪農1500頭の糞尿処理にしても技術的に解決しなければならない、問題点が多々ありますし、今の状態で畑にまくと将来有害菌の問題が出そうな気がします。

三つ目の農業の可能性ですが、消費者が豊かになってきている状況で、消費者はより良い農産物を求めているのが、スーパーへ買い物に行きよくわかりました、購買意欲の旺盛さに驚きます。村々の中心になっている方が、農業技術を習得されると共によいものを生産し、流通を確立できたらいくらでも売れるところだと感じます。

その意味で、今回のような農業技術交流を主催されている農文協の役割は、大きな存在であり、中国版の「現代農業」が早くでき中国農民がその本を勉強され中国の農業者が希望と夢を持って農業を営み流通し豊かになっていくことを願います。