句容市訪日視察団の感想

2009111日東京にて

 

今回の視察を通じて、日本の経済発達で繁栄している一面と、自然豊かで、文化があふれる一面が見ることができました。農村部にせよ、都市部にせよ、それに都市部にしても、大都会と中小都市は、それぞれ個性をもっています。特に農業現場への視察は印象深かったです。農家、直売所、スーパー、卸売市場、生産から流通までのほぼすべての要衝を自分たちの目で見ることができました。やはり「百聞は一見にしかず」、いっぱい刺激を受けたと同時に、たくさん考えさせられました。参加者はみんな来た甲斐があったと口をそろえて言っております。

ここで、まず農文協の長年にわたる鎮江(句容)へのご協力に対して、感謝の意を表します。

それから、今回の視察の収穫として3点ほどあげられます。

@   生産力(技術)の面

日本農業の先進性を実感。視察先で農業機械やハウスなど様々な資材を活用しながら上手に作物を作っています。例えば、ハウス栽培のイチゴは10月から来年の5月まで出荷できると聞き、びっくりした。また、トマトなどを試食して考えられないほど甘くておいしかったです。しかも、いずれも無農薬・減農薬栽培で、とても安全・安心です。このすべて技術があってからこそできたことだ思います。

A   生産関係(制度・システム)の面

日本農民の組織レベルが高い。そのおかげか、出荷・流通のスピードも速い。朝取りの野菜が午前中にスーパーに並び、お昼にはすでに消費者の食卓に上っている。

句容市は今後、高収益農業を規模拡大するとともに、地域資源を整合し農産物生産ラインの延長を目指したいです。一部では、すでに実践段階に入っております。例えば、天王鎮のグループ販売や精米加工所など。今後はさらにその経験を生かして多様化していきたいです。

B   環境保全型農業

視察先で、日本農業の持続可能な循環型農業の姿を目の当たりにして大変感動しました。日本の今日はわれわれの明日ですから、それを目指して、地元で実践しながら生態建設を行っていきたいと思います。