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▼[特集]
特集：衣服のもと「糸」「布」「縫う」を探求する
学校でしか伝えられない「縫う」を体験…… 野本恵美子
針仕事のすすめ…… 長谷川圭子
技能を定着させる指導法の試み……鮎川夕子
縫うことの大変さ・楽しさを体験してみませんか……宇佐見千晴
基本から始める被服実習……和泉安希子
製作過程を大切にした学習をめざして……高木幸子
ヒツジから学ぶ“命”の連続性を！……大前宣徳
天然繊維における糸の成り立ち……渡辺一弘
日常生活で服をつくることが少なくなっただけでなく、学校の家庭科でも、教科書からは被服製作の題材が減少し、授業時間短縮のなかで大きな作品をつくりにくくなった。そうしたなかでも、人間の基本的な生活財である「衣服」の成立ちと技を子どもたちに伝えるために、基本的な知識と技術を、短い時間で伝えられる授業案を考えた。
運針、ミシンがけ、型紙製作など単純で基本的なことでも、生徒・学生が意欲的に取り組めるさまざまな授業スタイルの提案。基本技術をていねいに教えれば、衣服への関心が自ずと高まっていく。
生活技術を身に付けるだけでなく、芸術的な感覚を磨くことにもなるインディオの伝統技術「モラ」の紹介。さらに、羊・麻・蚕・綿などの繊維素材になる生き物の飼育・栽培過程や、それらを糸にする工程を知ることで、人間はほかの生き物の命をまとうことから、衣服生活をはじめたことがわかってくる。かつて「衣服」は、自然と人間を結ぶ重要な鍵だったのだ。
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