▼[特集]
特集:教育条件が子どもの学力に影響する
“つくられた”小規模校でも楽しい授業はできる…… 内田康彦
家庭科の先生がいなくなる……飯田朗
つくった立体を製図することから……鷲尾和久
少人数でこそ生き生きできる「情報」の時間……飯豊寛
教育条件・環境の整備は国民的課題……塗木利明
限られた時間内での授業改善……中村恵
安全と教育の質を左右する学級規模……石原忍
栃木県にみる家庭科の教育条件……赤塚朋子・古澤里美
急務!設備更新と専科教員増……渡邊茂美
【教材研究】教材としての可能性を探る―農業と文学……藤木勝
【論文】海外の技術・職業教育(スロイド教材)……横山悦生
学校統廃合が進むなかで、設備の更新、職員の補充が行なわれず、放置状態の学校が増えている。とくに技術・家庭科は、授業時間が少なくなるだけでなく、専任の教師が減らされる傾向が目立つようになり、兼務・講師による人員の補充が増えてきた。技術・家庭科は、設備の充実、少人数授業が必要不可欠な実技教科なので、このような劣悪な教育条件では、子どもたちに最低限の学力を保証することすら困難になる。その現状を明らかにしたうえで、いま教育現場に必要なことを訴える。
とくに、専任削減の傾向が著しく、「家庭科つぶし」の意図まで疑われる家庭科の教育条件の現状を丹念に明らかにし、さらに、困難な教育条件のなかでも子どもたちと楽しく授業する工夫を、技術科・家庭科ともに紹介する。
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