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素材の認識がないと……玉川勝之 桐の素材性を追究したものづくり……石山陽右 「こんなもんいらねぇよ」から「もう１個作りたい」へ……小川恵 桐の良さを生かすことの可能性…… 佐俣純・石崎理有 羊毛からの帽子づくり……真山栄子 麻の労働着を美しい着物に変えて……石井良子 米と小麦について学ぶ……立山ちづ子 朝じゃこ・晩じゃこ…… 畠山智恵子 【論文】イギリスの職業教育(2)……ビル・バード 木材加工でも、金属加工でも、夢中になって素材・材料を磨き、木目を浮き立たせ、金属特有の輝きを出すのに飽きることのない子どもたちの姿を目撃したことがないだろうか。また、手先が不器用と言われながらも、コットンボールから糸を楽しそうに紡ぐ子どもの姿に驚いたことがないだろうか。ものづくりの基礎は素材・材料選びにあるというプロの常識を、子どもたちは先天的に受け継いでいるのかもしれない。案外忘れられがちな「素材・材料選び」に今月号は注目した。 銅･桐の素材特性を、その道の職人が解き明かす巻頭記事にはじまり、素材の良さ生かす金属・木材・被服の実践を紹介。また食物でも、食のベースとなる米・小麦・雑魚にこだわる視点の記事を用意。 素材・材料の知恵は、日本の伝統的な文化につながっているのだ。
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