▼[特集]
特集:新教育課程でどこにこだわるか
生活に隠された真実を求める……吉田功
ワクワクさせる教材の秘密…… 内糸俊男
今年もやめられないロボットコンテスト……荒谷政俊
技術・家庭科の視点を生かす選択総合技術……吉田淳
教科書は授業をどう変えるか……金子政彦
ハンダづけにこだわる蛍光灯回路の製品化……橋本敦雄
エネルギー変換の学習ならやはり蒸気だ…… 藤木勝
【実践報告】米作り体験の中でのものづくり……塩谷久美子
【論文】世界の職業教育(解題)……沼口博
新教育課程では、授業時間数が減らされ、ものづくりの内容が少なくなり、領域もなくなった。何をどう教えればよいのか。その問いに対して、これまで培ってきた授業へのこだわりは捨てずに、新しい教育課程にも生かしていこう、または、生かしていけるという視点から、新教育課程がはじまった2002年度の実践を集めた。
揺れる現場のなかでも、実生活につながる授業を仕組む視点は守りたい。とくに、食品の安全性をめぐり、水俣病・ポストハーベストなど過去・現在の問題に取り組んだ。
子どもたちデザイン力を引き出すことにこだわれば、ザリガニロボット、ケント紙のポンポン船など簡単な教材でも子どもは乗ってくる。そのほか、ロボコン、ハンダづけ、ピストン模型など、理由はさまざまでもこだわるポイントがあれば、その一点から授業は展開できる。
今年度もさまざまな困難がありそうだが、この一冊がそれを乗り切る元気をくれる。
|