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特集:交流から生まれる学び
萩谷さんから学ぶ農民の知恵……赤木俊雄
離島生活の知恵から生まれる授業…… 新村彰英
秋田の農業体験から学んだこと……森明子・野田知子
学際的な手法による授業づくり……皆川勝子・田中弘子
社会人講師とどう協力するか……飯田 朗
家族との交流から生まれるペン立て……藤木 勝
【教材研究】ハブ軸式ダイナモの教材化……谷川 清
【論文】「生徒が輝く」ということ……阿部二郎
【論文】インドネシアの職業教育(4) ……田尻敦子
学校の勉強は、一人勉強部屋に籠もって教科書や問題集に取り組み、順位を競うものというイメージが強いのではないだろうか。しかし、一人の大人になるための学びは、家族・地域・働く場・遊ぶ場で、さまざまな関係を取り結びながら、身に付けるもののようである。その関係性を交流と呼ぶならば、いま学校で求められているのは、そうした交流の中での学びである。技術・家庭科こそ、その「交流の学び」を用意できる教科であることが、自ずと納得できる特集だ。
栽培学習を通しての地域の農家との交流、農村へ出かけての体験旅行による交流、社会人講師に学校へきてもらっての交流、作品をつくる過程で生まれた家族との交流など、交流の形態はさまざまだが、勉強では開けない子どもたちの成長への可能性が見えてくる。
忙しさのなかで孤立するのではなく、交流のなかから明日への意欲を作り出すための本。
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