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特集:子どもが輝く授業の実践と報告
食と農をめぐる状況と教育の課題……米川聡
ふるさとの味を受け継ぐ子どもたち……大薗賀子
機械工芸に魅せられて……佐々木敏治
衣類の取り扱い絵表示から学ぶ……鮎川友子
新聞記事を通して自己表現を学ぶ……島崎洋子
生活機能にあふれる文具整理箱……野本勇
究極の肉ピーマン味噌いため……永山栄子
【論文】ドイツの職業教育(1)……マニュエル・メッツラー
新指導要領が実施されてから、ものづくりの時間がぐっと圧縮されてきた。わかってはいたものの、実際にはじまってみると焦りにも似た感情を持たれる先生方も多いだろう。こんなときこそ、ものづくりで子どもたちが輝く授業を実践したい。
規定演技ではなく、子どもの自由なアイデアを生かすものづくりに、子どもたちは乗ってくる。わかってはいるものの、子どもたちの発想力不足、授業時間の不足で思うにまかせない。そこで、あれもこれもではなく、気に入った教材にこだわってみよう。たとえば木工「ポスト」で徹底的に試行錯誤。家に持ち帰って試した結果、家の中から取り出せるユニークポストが完成。地域の生業と結びつけることも、生徒の興味を引き出す方法だ。地域の特産「こんにゃく」を、芋からつくってみた。地域の先生の力を借りるうちに、地域の良さもわかってくる。
子どもが輝く授業を実践して、技術・家庭科の存在価値を訴えたい。
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