▼[特集]
特集:地域の人材・素材を生かした授業
素材の本質を探り人材発掘に挑戦……編集部
江戸のリサイクルから学ぶ下町の暮らし……石井良子
日本をまるごと食べる……渡邉裕美・和泉安希子
地域の人・モノとの出会い直し……内糸俊男
食べもののもとをたどる「どっちの丼ショー」……北野玲子
食と農の連携学習で時短を乗り切る……後藤 直
【実験考古学】Wattの蒸気機関における近似直線運動の軌跡……続木章三
【論文】「技術科」教育の社会的役割(4)……三山裕久・向山玉雄
現代日本で技術教育がどんな意味を持つのかを考えるには、足元の地域社会で技術がどう仕事に生かされているかを見る必要がある。また、授業時間の短縮化、選択授業の増加などの新しい学習環境に、授業の質を落とさずに対応するには、地域の人材・素材を生かすことで効果があがりそうだ。
3年生の週1時間という半端な時間割でも、技術科と家庭科が連携して、育てて・食べる授業を導入すれば、地域とつながりながら質の高い授業を維持できる(後藤記事)。地域の食材を使い、食の根源を辿る「どっちの丼ショー」で技術・家庭科が総合教科であることを実証。全国の食文化調査から地元の食生活を見直すことができる(渡邉・和泉記事)。イネのプランター栽培を通して、子どもの身近な地域を見る目が変わってきた。
育てる+食べる=食農教育が、地域を学ぶ武器になることがわかってくる。
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