「総合的な時間」の総合誌
農文協
食農教育  
農文協食農教育2009年3月号
 

食農教育 No.67 2009年3月号より

苦手野菜 おやつ1時間レシピ

ヴィライナワシロ総料理長 山際博美

焼きシイタケのパイ包み

 当ホテルでは、生産者による食材持ち込みの料理セミナーや、食育セミナーを行なっています。発想を転換しての、地元野菜を使った創作料理の出番です。たとえば、ダイコンを煮物やサラダにするのは当たり前。焼く、煮る、蒸す、炒める、揚げる……、と調理法を考えると、ダイコンを揚げる料理はあまりない。おいしく揚げるにはどうすればよいだろう? まずはやわらかく煮て、カツのようにパン粉につけて揚げてみたら? と想像を働かせます。シイタケの香りを嫌う子が多いのですが、タマネギや生クリームを入れてパイで包むと、ケーキのような感覚で食べられます。料理人だけでなく、子どもたちも食べたことのない料理に興味津々。そう、なにごともトライ!です。

●材料(4個)

生シイタケ……4枚
タマネギ……100g
生クリーム……50cc
冷凍パイシート……8枚
(直径10cmの丸型 もしくは10cm四方の角型)
卵黄……1個
飾りのイタリアンパセリ……適量
シナモンシュガー……適量
バター……適量

●つくり方

(1)生シイタケをトースターか魚焼きグリルで焼く

(2)タマネギはみじん切りしてバターで炒める。水分がでてきたら、生クリームを加えて少し煮つめる

(3)卵黄を溶いてパイシートの周囲にハケでぬる

(4)(1)の焼いたシイタケに、(2)のソースをからめてパイの上にのせ、もう一枚のパイシートをかぶせて、180℃のオーブンで10分焼く

(5)焼き上げたあとに、シナモンシュガーをふって、イタリアンパセリをのせる


ナスケーキ

 ナスは子どもの苦手野菜の上位に入るそうです。ナスは、油との相性がいいので、一度揚げました。油で揚げた皮の香ばしさと食感を生かすために、皮と身を別々に調理しました。変わった食感が楽しめますよ。今回は生クリームでしたが、チョコレートなどを使ってもおもしろいケーキになると思います。

●材料(型4個分)

ナス……8本
グラニュー糖……30g
白ワイン……80cc
レモン汁……10cc
バター……10g
生クリーム……50g
いちごのソース……適量
飾り用のイタリアンパセリ……適量

*型は直径5cmくらい。アイスクリーム容器のフタをとって、底をくりぬいたもので代用可

●つくり方

(1)ナスを油で揚げて皮だけをむいて、油分を抜いておく

(2)(1)のナスの身の部分は細かく刻み、バターで炒めてグラニュー糖と白ワインを入れ、水分をとばす。最後にレモン汁を加えて冷ましておく

(3)生クリームをしっかり泡立て、(2)のナスを混ぜる

(4)型にナスの皮をはりつけ、中に(3)を詰めて冷蔵庫に1時間程度入れて冷やす

(5)型から抜き、半分にカットして、いちごのソースをかけ、イタリアンパセリをのせる

 そのほか、ニンジンゼリー、ピーマンプリン、ピーマンの佃煮、エダマメ・タマネギのアイスクリームについては、本誌(『食農教育』2009年3月特大号)を参照。


「田舎の本屋さん」のおすすめ本

 みうたさんの野菜たっぷりおやつ』江島雅歌

だいこんやズッキーニもおいしいお菓子に。台所の野菜でつくる減糖・減バターのお菓子63品。 [本を詳しく見る]

 野菜たっぷり旬のお菓子』林弘子

和洋のお菓子で季節と遊ぶ。野菜の色・味・香りを活かして自然の恵みたっぷりのティータイム。 [本を詳しく見る]

田舎の本屋さん 

農文協食農教育2009年3月号

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