食農教育 No61 2008年4月増刊号より
次号予告 『食農教育』5月号(62号)2008年4月12日発売
特集 ここまで広がる 食のプロジェクト学習(仮題)
食のプロジェクト学習は、食・健康・環境をテーマに、小学三年から六年まで一貫した子ども主体の学びができる。七〇時間の総合と教科を連携させ、充実した学習が展開できる。さらに学校での学習から、家庭や地域と連携した活動に広がっていく。二人のベテランの先生が語る食のプロジェクト学習を、若手の先生の視点でさらに深める。
○新連載 希望の食卓?不安な食品の時代を生き抜く魚柄仁之助流・サバイバル料理術(仮題)
■小特集 タネ ■地域の子育て最前線 ■学校農園の栽培術 ■食育・学校給食 ほか※内容は予定です。変更する場合があります。
編集室から
▼ある先生は、安心院町での農家民泊を実施するにあたって、「子どもが修学旅行を楽しみにしていたのに、なんで田舎に泊まるのか」という保護者を説得するのに二年かかったという。そこまでして農家民泊をさせたかった子どもたちの現実があったはず。「子ども農山漁村交流プロジェクト」を通して、子どもたちの現実と、むら人との交流が紡ぎだす子どもたちの未来を考えたい。(千葉)
▼農家への宿泊体験に取り組むことに、手間、効果、トラブルなどを考えて、躊躇する学校が多いのでは? 開進第二中学校で、農家宿泊修学旅行をはじめるときもそうだった。学年団が全員一致でまとまらず、多数決で決行したそうだ。生徒も不安を抱えて農家に向かったが、大感激で帰ってきた(二六頁)。子どもたちの顔が感激で輝く場づくりが、教師の仕事の醍醐味ではないだろうか。(松田)
▼横浜の小田小学校の体験学習の民泊(ホームステイ)を受け入れている上越市安塚区の池田慎二さん、美子さんのお宅で手づくりの「状差し」を見せていただいた。体験学習がスタートしたころ、小田小の子どもたちがこしらえて、自分たちの写真を貼り、宿泊先の農家に送ったものだ。その状差しには昨年泊まった子どもたちの写真も貼ってあった。子どもたちを忘れまいという思いを感じた。(阿部)
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