「総合的な時間」の総合誌
農文協
食農教育  
農文協食農教育2007年11月号
 

食農教育 No58 2007年11月号より

 次号予告 『食農教育』1月号(59号)2007年12月12日発売

特集 学校全体で食育をどうすすめるか?(仮題)

 「食育って栄養士さんがやることでしょ」「私の教科には関係ないわね」という声をよく聞く。学校全体で取り組んでいる学校はどうやっているのだろう。子どもの食と生活の実態をつかみながら問題意識を共有し、全教科で食育に取り組む兵庫県の小・中学校を、先生方の本音を含めて取材する。

■食育・学校給食/旬の野菜で楽しい人形劇
■若手先生の入門/生ごみ堆肥づくり
■中学・高校の実践/地元の特産物を学ぶ ほか

※内容は予定です。変更する場合があります。

編集室から

▼長者の娘の病の理由を探るため、鳥たちの話がわかる聞き耳頭巾を若者がかぶると、カラスたちの話が聞こえてきた。「娘の病は庭の木を切ったせい。つらいと木が泣いている」。そこで長者がその木を大事にすると、娘は元気になった。昔の人は、カラスを物言わぬ自然の代弁者と考えていたのかもしれない。いま私たちはカラスにどのようなまなざしを注いでいるのだろう。「カラスは害鳥か?」(七六頁)をぜひご覧ください。(千葉)

▼遥かな昔から、美田を誇ると思っていた新潟平野の田んぼが、戦前までは、胸まで浸かるような湿田だったとは(三八頁)。さらに、湿田を乾田化する排水事業で、農地だけでなく市街地の地盤も成り立っているとは。農業は食料生産だけでなく、国土そのものを創りだし、維持する営みであることを実感した。そのような側面からも、農業が衰退する意味を考えられないだろうか。(松田)

▼「ドングリクラフトをするとき、ドングリをただの工作の素材だと考えていませんか。ドングリがいのちのもとだということが伝わらなければ、やった意味はないんですよ」と語るのは山田辰美先生(一四二頁)。「どんぐりころころ」の歌を歌いながら、幼児にもわかるように森の生態系を語る山田先生のトークを、一度、ナマで聞きたくなった。(阿部)

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