「総合的な時間」の総合誌
農文協
食農教育  
農文協食農教育 > 2006年9月号

2006年9月号(No.50)

50号記念特集 私が食と農にこだわるわけ――20氏の思い

「機械の時代」から「生き物の時代」へ

 JT生命誌研究館館長 中村桂子

残したい、伝えたい、郷土の大切な雑穀文化

 雑穀茶屋つぶっこまんま代表 安藤直美


■飯炊きのポイント 火加減を学ぶ

羽釜で飯炊きに挑戦!

Mr.ライスマンが解説 お米がごはんになる不思議

▼編集部

 我孫子第二小のみなさん、こんにちはー。私は、昭和四十八年からごはん一筋でやってきました。Mr.ライスマンと呼んでください! 今日は、究極の飯炊き道具、羽釜を使って、いっしょにごはんを炊きましょう。


■教材への切り口 ドングリ

ドングリクッキーでおやつにしよう

とってきたドングリを食べる

▼絵と文 岩佐祐子

 近年、外国産のクワガタムシ・カブトムシの飼育が大ブームとなっています。夏休みともなれば、ペットショップだけでなく、デパートやホームセンターにまで大量の外国産クワガタ・カブトが陳列されます。その価格も雄雌ペアで飼育ケース付き一九八〇円という具合で、子どもにも簡単に購入できるようになっています。さらに、この甲虫人気にあやかり、ムシキングという対戦ゲームも流行し、外国産昆虫の人気上昇に拍車をかけています。


■農家が教える はじめてのアイガモ農法

田んぼの生き物に目を凝らす(稲の開花〜収穫)

▼農家 橋口孝久

 田んぼにアイガモが入ると、アイガモのヒナとともに稲も日に日に成長し、田んぼの中の生き物も増え、にぎわってきます。そして、いよいよ穂が出はじめると、米つくりの成果が、目に見えて楽しくなってきます。


編集後記

▼編集部

目 次(pdf)

 

50号記念特集

私が食と農にこだわるわけ――20氏の思い

▼「機械の時代」から「生き物の時代」へ
 JT生命誌研究館館長 中村桂子 …10

▼「子どもに食べさせる」ことの価値
 総合研究大学院大学教授 長谷川眞理子 …12

▼自然体験がもたらす豊かなクオリアが脳を育む
 脳科学者 茂木健一郎 …13

▼「花のこえ」が聞こえた分校の植物観察
 映画監督 太田綾花 …15

▼野歩きで得られるもの
 作家 梨木香歩 …17

▼子供組の一員として役目を果たすことから
 民俗学写真家 須藤功 …19

▼残したい、伝えたい、郷土の大切な雑穀文化
 雑穀茶屋つぶっこまんま代表 安藤直美 …20

▼稲と田んぼの恵みを子どもたちとともに感じたい
 栃木県上三川町・農業 上野長一 …22

▼土の生命力が子どもを育てる
 大地といのちの会代表 吉田俊道 …24

▼生産者の思いや物語を修学旅行生に
 ヴィライナワシロ総料理長 山際博美 …25

▼「もったいない」からはじめよう 世界の食糧問題への身近な視点
 伊藤忠商事会長 丹羽宇一郎 …27

▼村の二〇〇年後のために、いまできることを
 ESD―J理事 伊藤通子 …29

▼生活を丸ごと体験することで自分をとり戻す
 くだかけ生活舎 和田重良 …30

▼生活のバリアフリーが子どもを老化させる 「森の保育」の可能性
 木更津社会館保育園園長 宮崎栄樹 …32

▼木のよく育つところ、人もよく育つ
 福岡・星野村立仁田原小学校校長 石本勉 …34

▼「園芸」が学力のベースを作る
 友学園女子中学校高等学校校長 清水哲雄 …35

▼農業高校が、地域づくりの連携拠点に
 青森県立藤崎園芸高等学校教頭 佐藤晋也 …37

▼学校給食が真の教材になりうるために
 秋田県立盲学校主任学校栄養士 吉原朋子 …39

▼空は鳥、下は子ども
 国立歴史民俗博物館教授 篠原徹 …40

▼求められる「子どもの時間」の回復
 千葉大学法経学部教授 広井良典 …42

特集 原体験!ごはんを炊く

■飯炊きのポイント 火加減を学ぶ

全校四八二人の給食のごはんが炊けるかな 羽釜で飯炊きに挑戦!
千葉・我孫子市立我孫子第二小学校+平田孝一さん …46

再現! 羽釜以前のごはんの炊き方
監修・食文化史研究家・永山久夫さん …60

こんな道具で炊いてみました 編集部 …68

■ごはんのおいしさってなんだろう

米の試食三八年の米屋さんに聞く
大阪・藤井米穀店 藤井博章さん …77

実践記録 ごはん炊きを修業して「米のソムリエ」になろう
神奈川・茅ヶ崎市立東海岸小学校 宮崎勇市 …82

タイ米は「炊く」よりも「煮る」か「蒸す」とうまい
國學院大學教授 里見実 …86


 カラー口絵 

●究極の飯炊き・羽釜に挑戦 …1

●季節を彩る カラフルごはん …2

●郷 童
 ふるさとに遊ぶ子ども(3) 教室のなかの水族館 熊本・荒尾市立荒尾第一小学校
 写真 岡本央 …93


教材への切り口 ドングリ

知   る

ドングリってなあに? 盛口満 …98

ドングリの一生 盛口満 …100

親 し む

楽しいドングリクラフト ドングリで染め物をする 岩佐祐子 …102

食 べ る

とってきたドングリを食べる ドングリクッキーでおやつにしよう 岩佐祐子 …104

韓国のドングリ料理「トトリ・ムッ」をつくる 編集部 …106

育 て る

都会の子どもたちが育てるドングリの森 渋谷区立中幡小学校 稲葉義愛 …108

どんぐり銀行で広がる森づくりの輪 編集部 …112

授業づくり

ドングリでウエッビング 編集部 …114

ドングリがわかる本 編集部 …116


連 載

■授業のヒント

オジサンの自由研究(44) 黒大豆藁苞納豆 トミタ・イチロー …120

■身近な生き物

田んぼの鳥たち(9) ニュウナイスズメ 人よりお先に新嘗祭!? 大田眞也 …121

身近な昆虫を飼う(3) コオロギの家をつくる 露木和男 …122

■読む・書く

食育ものがたり(2) みんなで楽しむ「おいもパーティー」 種村エイ子 …124

■食育・学校給食

プロの手ほどき(3) 授業でできる食べもの加工B 豆腐 …126

何でも食べてみよう!(15) キイチゴ 金成泰三 …130

ふるさとのおやつ(9) リンゴのゼリー もとくにこ …132

■学校田・学校農園

農家が教える はじめてのアイガモ農法(3) 田んぼの生き物に目を凝らす 橋口孝久 …134

■教育への視点と学校経営・授業術

ヒトが人となる共育学(2) 大人は子どもたちに試されている 大田堯 …138

世界を変える小さな実践(2) 夏祭り「マイカップでごみダイエット」大作戦 丹下晴美 …142

心をゆさぶる授業術in 上越(3) 体験を学びにする手立て 編集部 …150

■校区コミュニティづくり

ゲンキ!!な廃校体験記(2) 星ふる学校 くまの木 いとうまりこ …156


○職員室におじゃまします …160

○情報アンテナ …162

○私のブックレビュー …164

江間史明編著『授業に命を吹き込む「技」』 評者・柿崎和子

高木隆司著『理科をアートしよう』 評者・田中千尋

→食農教育トップに戻る
農文協食農教育 > 2006年9月号

ページのトップへ


お問い合わせはrural@mail.ruralnet.or.jp まで
事務局:社団法人 農山漁村文化協会
〒107-8668 東京都港区赤坂7-6-1

2006 Rural Culture Association (c)
All Rights Reserved