食農教育 No47 2006年4月増刊号より
次号予告 『食農教育』5月号(48号)2006年4月12日発売
特集 タネからはじめる食べもの学習(仮題)
タネは種屋さんにだけあるわけではありません。台所のトマト、ピーマン、カボチャなどの野菜、アボカド、ミカンなどの果物にもタネは入っています。そのタネを発芽させてみましょう。小さなタネの生命力が子どもたちを惹きつけ、育てることへの興味を引き出します。そして、タネから花・実、そして再びタネまでひとめぐりすることで「いのちのサイクル」がみえてきます。
●素材研究 ナス
給食では苦手な子どもが多いナス。ナスはどうして紫か、ナスは樹か草か、ナスはいつ大きくなるの、などなど、ナスの不思議が子どもの興味を呼び覚まします。ナスがぐっと身近な存在になるはず。ナスのことわざやナスが来た道も紹介。
※内容は予定です。変更する場合があります。
編集室から
▼煮魚・野菜の煮付け・分づき米という純和風で量も少ない粗食給食(八〇頁)や、新鮮な素材とおいしい調味料でつくったモロヘイヤのかつお和え(一一六頁)が、子どもたちに人気だという。子どもの評判が悪いと思われがちな野菜料理でも、本当においしいものを食べさせれば、その良さがわかるというのだ。問われるのは、大人の舌かもしれない。(松田)
▼料理の雑誌を開くと、色とりどりの料理が誌面を飾り、そのレシピには世界各国のさまざまな食材が使われている。でも、身近な旬の食材をどうにかして子どもに食べさせたい、という発想からレシピがつくられることは少ない。むつみ保育園は献立を曜日ごとに固定することで子どもたちの食体験の幅を広げようとしている。この発想の転換、小学校の給食でも応用できそうだ。(八五頁)(阿部)
▼野菜嫌いの克服に妙案や特効薬はないのかも。実践者はみな、「野菜が嫌い」ではなく「野菜が苦手」と言う。克服のカギは、急がば回れ。言葉や指導ではなく、関係(環境)づくりなのだろう。もう一つ。家庭科五五時間、クラス総合三〇時間など、少ない時間でも効果を上げようと、他教科と連携したり味方を増やす努力も怠らない。「過剰」社会が生んだ野菜嫌い。克服のカギは「不足」にもあるのかも(四四、五二頁)。(伊藤)
●環境学習・食農体験を支援する
「信州つがいけ食農学習センター」
栂池自然園や白馬の山々を舞台にした自然観察とアウトドア、周辺の加工施設や工房などを利用した食農体験が存分に楽しめるロケーションです。農文協の「食と農の学習データベース」や充実した調べ学習の資料、図書をそろえた絶好の学習環境にあります。
体験メニューがいっぱいの食農教育講座を毎年好評開催中。
もちろん家族旅行や移動教室にもご利用いただけます。研修・宿泊施設として、ぜひご活用ください。連絡先 (財)長野農文協 栂池センター
〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村栂池高原
電話0261-83-2304 FAX0261-83-2621
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