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稲作・水田活用

新連載 サトちゃんのへの字稲作挑戦記

福島県北塩原村・佐藤次幸さん

稲作作業名人「サトちゃん」こと佐藤次幸さん(68歳)と、への字稲作で育てたコシヒカリ(昨年7月9日、出穂約30日前)。太い分けつがとれ、みごとな開張姿
(依田賢吾撮影、以下Yも)

マークは本誌118ページに用語解説あり

コシヒカリが倒れなかった

耕作 ああ、去年の稲作はむしゃくしゃしたなぁ。高温登熟障害でシラタがたくさん出たし、イネは徒長してべったり倒伏しちゃうし……。それでいて、お米の価格がメチャクチャ安い。大変な思いで収穫したのに、くたびれ損だよぉ。今年はさらに米が余るだろうっていうし、苦労してコシヒカリつくっても、むくわれないなぁ。

サトちゃん お、耕作くんか。なんだい、またまた不景気な面下げてやってきたもんだ。何、倒伏がひどかった? 稲作は儲からないって? どうやって育てたのよ?

 どうやってって……いつも通り、「栽培ごよみ」を読み込んで、オススメされてた元肥一発肥料を書いてある量だけ、田植えと同時に入れたんだけど。

 側条で入れたのね。そしたら、どう育った?

 初期に茎数はとれたんだけど、7月頃に長雨があったでしょ。中干しもろくろくできなくて、イネがひょろひょろ伸びた。葉色も生育中盤から濃くて濃くて、見るからに倒れるイネだったんだけど、まいた肥料を途中で取り出すわけにもいかないし……で、べったり。

 確かに、去年はオレの住む北塩原村でもバッタンバッタン倒れてた。最後まで立ってたコシヒカリなんて、ほとんどなかったんじゃないかな。(本誌)85ページ右の写真はオレの田んぼだけど、やっぱりこの通りよ。

 うわー、みごとにポッキリ折れちゃってるね! イヤってほど見た光景だなぁ。サトちゃんも、去年はダメだったんだね。

 どっこい、これはあえて元肥一発肥料で栽培した、実験用の田んぼ。他の田んぼはオレ流の「半への字稲作」でやってたから、なびき倒伏程度ですんだんだよね。そして、同じく実験で試した「への字稲作」は最後まで倒れなかったのよ((本誌)85ページ左の写真)。

 ホント!? そういやサトちゃん、一昨年からへの字稲作に変えて、1年目は2俵も増収したんだったね(20年7月号)。やっぱり、への字は倒伏に強いんだ!

 

耕作くん Uターン就農で14年。サトちゃんに稲作作業のコツを学んだ。最近は生育にも興味が湧いてきた

 

この記事には続きがあります。本誌82〜89ページをぜひご覧ください!

 


ルーラル電子図書館内で、本連載についての動画が見られます。「編集部取材ビデオ」から。
http://lib.ruralnet.or.jp/video/

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現代農業 2021年3月号
この記事の掲載号
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