月刊 現代農業
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7月号の主な記事(予告) 6月5日発売

■巻頭特集 緊急企画 コロナ禍で見えた農家力/学校給食用のキャベツで冷凍お好み焼き 直売所で人気商品/放ったらカキで柿渋マスク/天敵製剤の輸入がストップ! 今こそ土着天敵を/仕事がない人を受け入れて農繁期の人手不足を解消/コロナ休校、畑で子育てのすゝめ(などを予定)

■くらし・経営・地域 やってよかった、激しい腰痛にヨモギ座布団/いま、梅の加工品が売れてます!/農家の年金ほか

■稲作・水田活用 いまどき「への字」に変えた人たち サトちゃんが挑戦、コストが3分の1に/ため池用のサイフォン式排水装置/暖地ムギ1tどり

■野菜・花 アスパラの立茎、株が疲れたシグナルを見逃さない/サトイモの水田栽培/バラは「緩切り」で日持ちと品質が向上

■果樹 ブルーベリー、花芽を増やす徒長枝管理/リンゴ、「カームツリー」で早期多収/ミカン、半樹交互結実/ナシ、摘心でガラリ

■山・特産 未利用資源のキハダで生薬、防虫剤、残材をボードに

■畜産 牧草の収穫適期はちょい遅めが狙い時/子牛育成で牧草サイレージを多給/草刈り動物

■機械・道具 果樹で草刈りロボ

編集後記

▼お酢の除草効果に驚いた(65頁)。自分でお酢を作れば除草剤も自給できる!? なんて考えていたら楽しくなってきた。今、世界中で人やモノの移動が厳しく制限されるなか、農家の「自給力」が益々発揮されるに違いない。それを見逃すまい。(石川)

▼ハダニの薬剤抵抗性は産地、農園、いやハウスごとに違ってくる(186頁)。想像以上にミクロな世界。イタチごっこから抜け出すには、天敵活用しかない。古くて新しい課題に果樹農家が立ち向かう。(伊藤)

▼モネンシンなしで子牛を育て、疾病を防ぎ増体させるには。幼齢期のエサや牛舎環境、分娩前の母牛の管理…と基本に立ち戻って考えることになった(276頁〜)。気候や頭数による、各地の工夫も伺いたい。(五十嵐)

▼コロナで大騒ぎの中、編集部に続々と4月号裏ワザ特集の反響が届いた。ワクワクしながら裏ワザに挑戦する農家の姿が目に浮かび、見えない物への不安が屁のように消えた。とても元気をいただいた。(小河)

▼新型コロナ禍で、農家の言葉。埼玉の内田さん(152頁)、「外出自粛をプラスに考え、ごはんの味を噛みしめてほしい」。高知の山本さん(210頁)、「天敵の輸入が中止。もっと土着天敵に活躍してもらうぞ」。農家と共にこの難局を乗り越えたい。(川﨑)

▼出荷量が減りつつある農薬の中で、唯一右肩上がりの除草剤(34頁)。しかしその種類の違いや使い分け方は、じつはよく知られていない様子。こっそり読んでください。使いこなしこそ、減農薬への近道だ。(山下)

▼粗皮削りのときにブドウの芽を見ると、畑山さんは「ワクワクする」(255頁)。伸び出した芽が棚に広がる姿が目に浮かぶらしい。すべてはブドウのため。畑に向かうとは思えない重装備にも頷けた。(柳島)

▼トビイロウンカ(214頁)もツマジロクサヨトウ(306頁)も、はるばる日本に飛んで来て、越冬できず死んでしまう。そして、ウンカに寄生する糸片虫(226頁)は、ウンカを殺すが、ウンカなしには生きられない。虫の世は儚く、切ない。(渡邊)


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