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『現代農業』誌上タネ交換会2020を開催します!


第1回誌上タネ交換会で編集部に届いたタネの山

第1回の報告と第2回開催の告知

届いたタネは165種類

 昨年の誌上タネ交換会に届いたのは103通、165種類のタネ(下部に一覧表)。北海道から九州まで、改めまして、たくさんのご応募ありがとうございました。

 もちろん、すべて自家採種したタネ。行き先は担当者が四苦八苦してマッチング、春のタネ播きにギリギリ間に合うよう、参加者全員にお送りした。今回は、届いたタネのその後を紹介したい(251ページより)。

 なかには「獣害で全滅しちゃった」「播種したけど芽が出なかった」などのハプニングも見受けられたが、おおむね好評で、「第2回もぜひ開催してほしい」という要望も多かった。そこで、2020年もやります。

「タネ返し」も大歓迎

 育成者権保護のため、登録品種のタネは受け付けられない。それ以外なら、自家採種したタネであれば、基本的になんでもOK。第1回と同じタネでもいいし、もらった品種を自家増殖したタネでもいい。

 もらったタネを増やしてまた交換会に出すことを、埼玉県でリアル種苗交換会を開催する「たねのわ」では、「タネ返し」と呼んでいる(2019年2月号)。育つ土地が違えばタネは少しずつ変化していく。そんな違いを楽しみにするのも、タネ交換の醍醐味といえそうだ。

 ちなみに、こんなお便りもあった−−。

「交換会に茶豆を出しました。母が40年近く自家採種してきたもので、近年ようやく管理を任されるようになりました。ところがその後、私のミスで残りの豆をすべて味噌に仕込んでしまったのです。諦めきれず、あちこち探しましたが1粒も出てきません。どうしても見つからないのでお願いです。私の茶豆を受け取った方、今度はぜひ、私にタネを分けていただけませんでしょうか」

 受け取った農家はもちろん快諾してくれた。交換会には、貴重なタネを各地に分散して残す、保険のような役割もある。そんなことを実感しました。

 詳しい応募方法は258ページ。自家採種したタネがあれば、ぜひご参加ください。編集部一同、たくさんのご応募をお待ちしています。


第1回誌上タネ交換会に届いたタネ

アロイトマト、サンマルツァーノ(トマト)、ナス、青ナス、大丸ナス、長崎長ナス、水ナス、名倉ナス、えんぴつ茄子、イタリアンナス(ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ)、ブラジルの緑ナス(ジロ)、伊勢ピーマン、トウガラシ、タカノツメ、激辛青唐辛子(品種名不明)、ひもとうがらし、日光とうがらし、万願寺とうがらし、内藤とうがらし、紫シシトウ、オクラ、オクラ(クレムソン)、ジャンボオクラ、オクラ(スターオブデイビッド)、丸オクラ(エメラルド)、赤オクラ、赤オクラ(Hill Country Red)、花オクラ、四葉キュウリ、キュウリ(しろうま)、小白井きゅうり(福島県いわき市川前町の在来種)、ときわ地這い胡瓜、ズッキーニ(ココゼリ)、ズッキーニ(品種不明)、カボチャ、鶴首カボチャ、糸萱かぼちゃ、ヒョウタンカボチャ、小型洋種カボチャ、面長黄スイカ(ラグビースイカ)、イタリアンメロン(ZATTA)、網干メロン(兵庫県)、テルヨシメロン(兵庫県のマクワウリ)、巨大マクワウリ、トラマクワ(虎御前)、別珍瓜、トウガン、トウガン(群馬在来)、長冬瓜(カモウリ)、シロウリ、松本皮なしウリ、トカドヘチマ(沖縄県の食用ヘチマ)、ヘチマ

白トウモロコシ、甲州トウモロコシ、黒モチトウモロコシ、イエローポップコーン

赤葱、京都九条ネギ、タマネギ(ノンクーラー)、コマツナ(千葉県の在来種)、のらぼう菜、ツケナ(鹿沼菜)、子持ちタカナ、大葉、スイートバジル、ホーリーバジル、パクチー(コリアンダー)、アシタバ、大三つ葉、ルバーブ、アカザ(葉を茹でて食べる)

カブラ、飛鳥あかねかぶ、黒田五寸ニンジン

つるありインゲン、つるなしインゲン(ドーバー)、やわらかいインゲン、インゲンマメ(白老インゲン)、桑の木豆、先祖伝来インゲン、白インゲン、サヤインゲン、ジュウロクササゲ、霜ささげ(信州在来種)、奈川ササゲ(長野県松本市の在来種)、黒目豆(ササゲ)、七月ササゲ、くなし豆(茨城県大子町)、エンドウ(グリーンピース)、絹莢エンドウ、大莢エンドウ、ソラマメ、蚕豆(大天)、シカクマメ
ダイズ(水くぐり、糀いらず)、毛豆(青森県のエダマメ種)、茶豆、黒豆、赤大豆、紅大豆、白ダイズ、大粒黒豆、黒平豆、早生黒豆、玉大黒、黒千石、黒小豆(ダイズ)、玉庭の豆(山形県川西町玉庭地区で栽培されている正体不明のマメ)、大納言小豆、黒アズキ、早生アズキ、ヤブツルアズキ、花豆(白)、パンダ豆、鞍掛豆、エビスグサ(ケツメイシ)

コシヒカリ、ハッピーヒル(もち米)、ハトムギ、ライ麦、エゴマ、金ゴマ、エゴマ(大久じゅうねん)、ワタ(たぶんアジア綿)

ヒマワリ、盆咲白ユリ、オオウバユリ、初雪草、オダマキ(紫)、コスモス(茶・白花)

オウトウ(黒サクランボ)、カンキツ類、パパイヤ、ナンテン

「田舎の本屋さん」のおすすめ本

現代農業 2020年2月号
この記事の掲載号
現代農業 2020年2月号

2020年品種選び大特集:世界のヤミツキ野菜が激アツ!
直売所で売れる品種/サラダ需要を掘り起こす菜っ葉/ドライでおいしさ引き立つ品種/皮むき簡単・ 皮ごとパクリの果樹品種/高アミロース米に需要あり/誌上タネ交換会2020/農民の権利と農家の自家増殖 ほか。 [本を詳しく見る]

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