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連載「私の現役バリバリ体操 第5回」より

長続きの秘訣、
家事をしながら身体を鍛える

岡山・右遠皇子

料理をしながら鍛練

 昨今は健康情報が非常に多く、メディアでもいろいろな体操が紹介されています。関心を持って、「よし、続けてやってみよう」と思っても、なかなか改まって時間がとれないまま、記憶が薄れ、忘れていってしまう。そのような経験をなさった方も多いのではないでしょうか。こうしなければならない、というように難しく考えないで、毎日やっている家事のなかで、1分でも2分でもいいから、身体を動かすことを習慣づけたほうがいいと思います。

居間でテレビを見ながら体操。両足の裏を合わせ、両手でつま先をつかみ、背筋を伸ばし、ひざを上下に揺らす。股関節がほぐれ、腰痛予防になる。また、この姿勢のまま、上半身を大きくまわすと、内臓の調子がよくなる(写真はすべて小倉隆人撮影)

居間でテレビを見ながら体操。両足の裏を合わせ、両手でつま先をつかみ、背筋を伸ばし、ひざを上下に揺らす。股関節がほぐれ、腰痛予防になる。また、この姿勢のまま、上半身を大きくまわすと、内臓の調子がよくなる(写真はすべて小倉隆人撮影)

レンジでチンしながら(たとえば、牛乳を温める1〜2分間を利用)

背筋の鍛練。片足を後ろに引いて上げ、しばらく停止。同じ要領で、片足を前に出して上げると腹筋が、横に出して上げると側筋が鍛えられる

背筋の鍛練。片足を後ろに引いて上げ、しばらく停止。同じ要領で、片足を前に出して上げると腹筋が、横に出して上げると側筋が鍛えられる

1cmでも2cmでもいいので、片足を少し浮かせる(途中で足を交代)。散歩したのと同じ効果が得られる

1cmでも2cmでもいいので、片足を少し浮かせる(途中で足を交代)。散歩したのと同じ効果が得られる

片足を上げて、その足を横へ開くようにまわす。股関節がやわらかくなる。右まわりも左まわりも、大きな動きで

片足を上げて、その足を横へ開くようにまわす。股関節がやわらかくなる。右まわりも左まわりも、大きな動きで

 私は台所で食事の支度をするとき、ひざを少し曲げてフライパンで炒め物をして、すねを支える筋肉を鍛えるように心掛けています。また、電子レンジなどは格好の道具です。食べ物を温めるとき、セットした時間を目安に片足を上げて、散歩しているのと同じ効果をあげたり、足を前に上げて腹筋を鍛え、横に上げて側筋を鍛え、後ろに上げて背筋を鍛えています。歯磨きの時間やテレビのコマーシャルの時間を活用するのもいいですね。

歯磨きしながら

2〜3分間、つま先立ち。頭のてっぺんにある「百会(ひゃくえ)のツボ」が天から引っ張られるような感覚で。身体のバランスが整い、姿勢がよくなる

2〜3分間、つま先立ち。頭のてっぺんにある「百会(ひゃくえ)のツボ」が天から引っ張られるような感覚で。身体のバランスが整い、姿勢がよくなる

炒め物をしながら

少しひざを曲げ、腰を落とした状態で料理。すねを支える筋肉を鍛える

少しひざを曲げ、腰を落とした状態で料理。すねを支える筋肉を鍛える

テレビを見ながら腰痛予防

 主人も腰の調子がおかしいと思ったら、テレビを見ながら両方の足の裏を向かい合わせにして座り、両手でつま先をつかんで姿勢を正し、ひざを横に開いて上下に動かしています。これで股関節がやわらかくなり、同時に腰痛の予防にもなります。

 いろいろな鍛練法がありますが、その中から自分に合ったものを一つでも二つでも身につけるのがいいと思います。そして、「よし、やろう!」と構えないで、自然体で生活のなかに取り入れるのが長く続けていける秘訣ではないでしょうか。

(岡山県赤磐市)

動画がルーラル電子図書館でご覧になれます。https://lib.ruralnet.or.jp/video/

「田舎の本屋さん」のおすすめ本

現代農業 2017年5月号
この記事の掲載号
現代農業 2017年5月号

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