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連載「私の現役バリバリ体操 第2回」より

筆者(77歳)。昔は五十肩で腕が上がらなかったが、今は棒体操のおかげでこの通り(写真はすべて依田賢吾撮影)
筆者(77歳)。昔は五十肩で腕が上がらなかったが、今は棒体操のおかげでこの通り(写真はすべて依田賢吾撮影)

五十肩がウソのよう、風呂上がりに棒体操

岩手・及川 健

身体が最悪の状態に

 昭和33年、農業高校卒業と同時に就農し、現在は次男と家内と私の3人で農業に励んでおります。経営の内容は水田5.3ha(3.3haは水稲、2haは転作で主に牧草)、繁殖和牛(親牛)26頭、草地2ha、それから借地で転作牧草1.7ha、草地2.5haです。今では農業も近代化され、水稲は側条施肥田植え機、コンバイン、乾燥機を使い、牛は放牧、牧草はロールしてラップし、労力的に非常にラクになりました。

 ただ、昭和40年代は開田ブームで水稲の面積が増え(当時は4ha)、機械化も中途半端で、耕耘・代かきはトラクタ、イネ刈りはバインダー、乾燥ははせがけ(はさがけ)や棒がけ、脱穀はハーベスタの時代。人手も少なくなり、思うように雇用できません。手足の痛みやしびれ、腰痛、五十肩と最悪の状態となり、整形外科に通うことが多くなりました。

足を半開きにして立ち、右手で棒の中央を持ち、水平に上げ、肩も動かす感じで手首を10回ひねる。左手も同様に10回(以下、すべて10回ずつ) 棒の両端を手のひらで押さえ、左手で右腕が垂直になるまで持ち上げる。反対側も同様に 棒を両手(肩幅)で持ち、下から頭上まで上げる。上げたら下げる
足を半開きにして立ち、右手で棒の中央を持ち、水平に上げ、肩も動かす感じで手首を10回ひねる。左手も同様に10回(以下、すべて10回ずつ) 棒の両端を手のひらで押さえ、左手で右腕が垂直になるまで持ち上げる。反対側も同様に 棒を両手(肩幅)で持ち、下から頭上まで上げる。上げたら下げる
棒を両手で持ち、頭上から首の後ろまで下げる。下げたら上げる 棒を後ろ手(肩幅)で持ち、後方に動かす 棒を後ろ手で持ち、上下に動かす 棒を身体の後ろに持っていき、両肘で押さえ、身体を左右にねじる
棒を両手で持ち、頭上から首の後ろまで下げる。下げたら上げる 棒を後ろ手(肩幅)で持ち、後方に動かす 棒を後ろ手で持ち、上下に動かす 棒を身体の後ろに持っていき、両肘で押さえ、身体を左右にねじる

腕が上がるようになった

 そんなとき、リハビリの先生から棒体操をすすめられました。ムリせず、できる範囲で徐々にやるように言われました。準備するものは直径3cm、長さ80cmくらいの棒1本だけです。風呂上がりに3〜4分ですみます。

 当初は肩まで上がらない腕が上がるようになるだろうか、痛みがとれるだろうかと半信半疑でしたが、徐々に痛みがとれ、腕も上がるようになってきました。3カ月もすると忘れたようによくなりました。治るとなかなか続けられないもので、ちょっとおかしいなと思ったら何日かやるということの繰り返しでしたが、5〜6年前からは風呂上がりに3〜4分だからと割り切って、毎日続けております。

 また、私は坐骨神経痛の持病もあるので、ベッド式マッサージ機を毎日利用。サプリメントも2種類飲用。力仕事のときはコルセットをつけ、そうでないときははずすといったこともこまめにやっています。とにかくこの年齢(77歳)でも一人前に働きたいので、よいと自分で感じたことは続けていこうと思っています。

 1日働いたあとの晩酌は最高においしいです。元気のみなもとです。

(岩手県奥州市)

動画 取材時に撮影した動画がルーラル電子図書館でご覧になれます。 https://lib.ruralnet.or.jp/video/

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現代農業 2017年2月号
この記事の掲載号
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