人間は土から何を得、そして何をしてきたのか。
21世紀へ向けて農業は大きく変わろうとしている。
自然と人間を結ぶ営み=農業の現場に自然とつきあう知恵を養ってゆく。
巻 | 書名 | 著者 | ISBNコード | 新コード | 発行年 | 内容解説 |
1 | 土との対話 | 都留信也著 谷俊彦絵 | 4-540-91021-3 | 54091021 | 1991 | 土は自然がつくりだした資源。その種類はいろいろあり絶えず変化しつづける。植物の病気や連作障害を起こさせるのは何か。水田にはなぜ連作障害がないのか。土と微生物のはたらきを知り、健康な土を保つ方法を考える。 |
2 | イネという作物 | 太田保夫著 河崎千加子絵 | 4-540-91022-1 | 54091022 | 1991 | インドやタイの奥地にはえる野生のイネは改良されて広がり、いま世界で1万種以上のイネが栽培されている。胚からイネが生長していくしくみのすばらしさ。イネの姿を変えた稲作技術の進歩と、新しい米づくりを学ぶ。 |
3 | 水をいかす知恵 | 桜井喜十郎著 倉品吉克絵 | 4-540-91023-X | 54091023 | 1991 | 人間は地球上の水の0.8%しか利用できない。限られた水を有効に使うため、人々は地下水路や潮の満ち引きを利用した取水法などを発達させてきた。いま、遠いダムから水田や畑に水はどのようにして引かれているか。 |
4 | 害虫とのたたかい | 梅谷献二著 藤田正純絵 | 4-540-91024-8 | 54091024 | 1991 | 「害虫」は人間の農耕と共に生まれた。人工農薬は作物の生産に大いに役立ったが、抵抗力のある害虫の発生や環境汚染をもたらした。微生物や放射線、性フェロモンを利用した最新の防除法を知り、害虫との調和の道を探る。 |
5 | 作物がたどった道 | 古賀龍史著 中村信絵 | 4-540-91025-6 | 54091025 | 1991 | シルクロードは作物を東西に伝え、コロンブスもトウモロコシ、ジャガイモ、トマトを持ち帰った。日本固有の作物はクズ、ドングリなどごくわずか。外国から伝わった作物を日本の風土に合わせて選び育ててきた。 |
6 | タネとり作戦 | 秋浜友也著 村松ガイチ絵 | 4-540-91026-4 | 54091026 | 1991 | 種子には、作物のすべてをきめる遺伝子がある。人間は良い遺伝資源を残すため、いかに苦労しているか。品種改良のさまざまな工夫、遺伝資源を保存する種子銀行、細胞雑種やハイブリット種など最新の育種法知る。 |
7 | ハウスの中の作物 | 阿部勇著 大矢正志絵 | 4-540-91027-2 | 54091027 | 1991 | ハウスの中の温度調節で、一年中トマトが食べられる。人工照明によって、菊は冬や春夏にも咲く。ハウスは長い期間にたくさん収穫できるが、暖房などの省エネも問題だ。そこで新しい機能をもつハウスも登場した。 |
8 | 絹を生むカイコ | 堀内彬明著 中沢正人絵 | 4-540-91028-0 | 54091028 | 1991 | 約4600年前の中国で始まった養蚕は、シルクロードを西へ、東の海をこえ日本にも伝わった。約50日という短い一生の間に、5gのクワを食べ、0.5gの絹をつくるカイコの不思議。それを利用した飼育法とは。 |
9 | 人間を助けた動物 | 加藤義一著 清水勝絵 | 4-540-91029-9 | 54091029 | 1991 | イヌは最初に家畜となった。ウシは田畑を耕し、ウマは戦争にも利用された。人々は家畜を改良し、受精卵移植で双子を産ませる技術まで開発した。人間の最大の協力者として役立ってきた家畜の新しい飼い方を考える。 |
10 | 土にとりくむ人 | 川井一之著 菊地雅夫絵 | 4-540-91030-2 | 54091030 | 1991 | 日本の農業近代化を指導したケルネルやフェスカ。その教えを実践した先覚者の努力、機械化と農薬、化学肥料が農業を発展させた。しかし近代化は人々を土から遠ざけた。いま農の原点を見失わない先端技術のあり方とは。 |